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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・放送関係者のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2018.12.07 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!


【お悩み/ペンさん(43)放送関係】

 

 出張に行くと必ずお土産にお菓子を買ってくる同僚がいます。私は甘いものが苦手なのですが、彼の機嫌を損ねたくないので無理して食べています。食べる様子を見張っているので人にあげることもできず、本当に困っています。

 

 

【山口先生のお答え】

 

 それはお気の毒に。本当は最初から「甘いものは苦手なので」と言って断れば良かったのでしょうが、日本人は “相手の気分を害したくない” という気持ちが強くて、他人の好意(それがありがた迷惑であっても)は断りにくいですよね。

 

 でも、食べるかどうか見張ってるその同僚も、問題ありだと思いますよ。それって一種の恫喝ですからね。世の中には甘いものが苦手な人も、お酒が飲めない人もいるんです。それに配慮するのが大人ってもんでしょ。

 

 というわけで、あなたの同僚はちょっと非常識だと思うので、ここはきっぱり「血糖値が上がって、医者から糖質制限を指示されたので」と言って断りましょう。

 

 それにしても、他人に物をあげるって難しいですね。相手が1人なら、喜んでもらえる品物を探すことも可能ですが、大人数だと商品券以外、全員に喜ばれる品物なんてないですからね。結婚式の引き出物がカタログ主流になった理由がよくわかります。

 

 ペンさんも、誰かに何かあげるときは気をつけて。あげたことはすぐ忘れるのが、円満な人間関係のコツです。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中

 

(週刊FLASH 2018年12月18日号)

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