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ワイシャツもカラオケも車も…急拡大する「定額制サービス」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.12 16:00 最終更新日:2018.12.12 16:00

ワイシャツもカラオケも車も…急拡大する「定額制サービス」

 

 いま大ブームの「サブスクリプション=定額制サービス」。音楽や動画、トレーニングジムなどが定番だったが、ここにきてその範囲を急拡大させている。いったいいくら得なのか、徹底検証する。

 

 いまは、男性ファッションの定額制サービスも始まっている。
 なにかと話題を振りまくZOZOが2018年に始めたのは、利用者の体型データや予算、好みなどをもとに、販売員が洋服をコーディネートしてくれる「おまかせ定期便」だ。
 

 これもサブスクリプションのひとつだが、洋服代はそれぞれ。「定額」とは異なる。

 

 

 一方、サラリーマンにとっての戦闘服、ワイシャツを1カ月ぶん貸し出し、まとめてクリーニングしてくれるのが、ワイクリンだ。運営会社の長尾淳社長は、自身も通信業界で20年近くサラリーマンをしていた。

 

「家ではワイシャツは妻が洗濯し、アイロンがけもしてくれてましたが、そのぶん愚痴もこぼされた。そこへ『エアークローゼット』という女性向けの月額制衣料レンタルの話題をネットで見て、妻も『いいね』と。それまで起業など考えもしなかったのですが」

 

 ユーザーの一人、平野哲也さん(28)は、営業代行ベンチャーの経営者。多忙のあまり、ワイシャツはいつもしわくちゃ。女性スタッフからお小言を食らっていた折、ワイクリンのテレビ報道を見て、速攻で申し込んだという。

 

「クリーニングは出し忘れが多いし、手間もかかる。ユニクロのシャツを買って、格安のクリーニングに出すほうがコストはかからないかもしれないけど、僕らの世代は所有より利用。時短や最適化をまず考えるんです」

 

 ワイクリンのプランは月額8800円から2万4800円まで(いずれも税別)。宅配クリーニングの相場が300円前後だとすると、リーズナブルなプランではシャツがほぼ無料になる計算だ。

 

 定額制にはカラオケもある。

 

「1人カラオケはもちろん、ビジネスや、芝居・楽器の練習など、いろんな目的で個室が必要なお客様からの『待ってました』の声が届いています」

 

 と話すのは、カラオケの鉄人を運営する鉄人化計画の村山玲さん。ドリンク料金は別で、金曜や祝前日、土日に、NGの時間帯が2〜3時間ずつあるが、それ以外は利用可能だ。

 

 都内のビジネス街の夜間室料はおよそ1000円(1時間)というから、1500円(税別)の月額料金は一瞬で元が取れてしまう。終電を逃したときの始発待ち組もいるそうだ。

 

 ワイクリンの長尾社長によれば、近い将来、車も定額制になるという。

 

「2019年、トヨタが定額制サービス『KINTO』を始めます。たとえば週末は大型のワゴンで遠出をしたり、TPOに合わせて乗り換えられるようになれば、生活が大きく変わるはずです」

 

 このほかの定額制サービスは、以下の表を参考にしてほしい。上手に使えば、お得なこと間違いなしだ。

 

 

取材・文/鈴木隆祐

 

(週刊FLAH 2018年12月4日号)

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