実家をたたむとともに、墓じまいを考える人は多いだろう。業者はどう選ぶべきか。
「残念ながら墓石を不適切に処理したり、不法投棄をおこなう業者もいます。その業者がどう処理するか、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を発行しているか、コンプライアンスを遵守しているか、をしっかり確認しましょう」
こう話すのは、年間700件以上の墓じまい実績がある株式会社美匠(奈良県橿原市)の中西社長。
「工事で追加料金が発生し、見積もりより高額になったという話も聞きます。追加料金の有無を事前に確認しておくと安心です」(中西氏)
墓じまいには『受入証明書』『埋葬証明書』『改葬許可申請書』が必要となるが、代行したりアドバイスをくれる業者もある。
「お墓をなくすだけでなく、新しい形で供養するのが墓じまいです。ご親族と話し合い、理解してもらうことが大事。
寺院から『離檀料』を求められるトラブルが報じられますが、突然離檀を寺院に伝えるのは失礼であり、問題のもとです。
長い間墓を守ってくださったことに感謝し、事前にきちんと相談されることをおすすめします」(中西氏)
墓じまい後の遺骨は樹木葬などの永代供養、散骨、手元供養などの方法がある。
家族や親族が集う機会に話し合ってみてはどうだろう。
(週刊FLASH 2019年1月1、8、15日号)