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【食堂のおばちゃんの人生相談】41歳・学校職員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.08 11:00 最終更新日:2019.02.08 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/腰痛マンさん(41)学校職員】
同居している父が、ゴミの分別に細かくて困っています。紙類の仕分けはもちろん、プラスチックゴミも洗ってリサイクルできないかとか、毎日ゴミいじりをしています。
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最近はゴミ集積所にあるご近所のゴミまで仕分けするので、このままではトラブルになりそうです。なんとか父を説得することはできないでしょうか?
【山口先生のお答え】
ぎょえ~ッ! 近所にこんなジイさんがいたら、最悪! 申し訳ないけど、私、お悩みを読んだだけで逃げ出したくなりました。
以前新聞で読んだんですが、名古屋市はゴミの分別が異常に細かくて、例えばティーバッグを捨てるにも、個包装紙・紙パック・ホチキスに分類しないといけないのだとか。
市内に住むある女性教授は、研究で疲れて帰宅した夜、翌日がゴミの収集日であることを思い出し、あわててゴミの分別を始め……気が付けば午前3時に。そのとき「引っ越そう!」と決意したそうです。
わかります? 細かすぎるゴミの分別というのは、それほどまでに人にストレスを与えるものなんです。
それで、お宅のお父さんですが、ヒマで他にやることがないので、庭いじりならぬゴミいじりに走っちゃったんじゃないですか?
何か適当な趣味を持たせれば、ゴミから離れるかも知れませんよ。市民プールに通うとか、俳句のサークルに入るとか、社交ダンスを習うとか。
それでもダメなら「ゴミ分別ボランティア」のタスキをお父さんに掛けさせて、ご近所に「気にしないで便利に使ってやって下さい」と挨拶して回るしかないでしょう。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『おばちゃん介護道』が発売中