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技術革新を続ける創業276年の蔵元、唯一変えないものは「水」ライフ・マネー 2019.02.23

蒸した米に麴菌をふりかけ、麴室で温度、湿度を管理して麴へと変化させる

 

「醸造技術はどんどん進化していっており、より繊細な商品を送り出すことができるようになりました。江戸時代の酒造りを続けていて生き残れるはずがありません。時代の求める味も、また日々変化している。

 

 そこにしっかりと合わせていけない蔵は淘汰されてしまうのではないでしょうか。伝統とは、革新の積み重ねだと思ってます」

 

 

 老舗における保守の精神と変革の兼ね合いについて、吉田酒造五代目の吉田智則さんに伺うと、予想外に強い言葉が返ってきた。実際に酒蔵の中を案内してもらっても、新しく導入した機械に関する熱い解説が続き、圧倒される。

 

「できたお酒は速やかに瓶詰めし、冷蔵庫で保管しています。建設費はかかりますし、電気代もバカになりませんが、酸化を防ぎ、少しでも新鮮な状態でお客様に届けたいですからね」

 

 工学部を卒業後、商社で海外企業と飛行機部品の売買業務に従事したという経歴もあってか、技術革新に対する情熱は人一倍だ。チャレンジする精神も忘れてはいない。

 

「失敗してもいいので、タンク1〜2本は杜氏の好きなものを造ってもらっています。一度振り切ったトライをすると、たとえうまくいかなくても、そのプロセスを理解できるようになる。そんな試行錯誤を繰り返して、低アルコールの原酒にたどり着いたこともあります」

 

 あくまでも挑戦しつづける吉田酒造。「変えてはいけないところは?」と問いかけると――。

 

「水は変えません。新しい銘柄をバンバン出すということも考えていませんね。『月山』というブランドを守らなければ、僕が戻ってきた意味がない。山陰ですので、出雲杜氏の伝統も大切にしてきたいです。しっかりとした味わいとキレは捨てられません」と即答。

 

 社訓についても聞いてみた。

 

「あえて言うなら『社員の幸せ、会社の発展、地域貢献』といった感じでしょうか。

 

 私は、従業員とその家族の幸せを第一に考える。社員が生き生きと働いてくれれば、お酒は美味しくなる。美味しいお酒ができれば、地元も支えてくださり、地域のために力を尽くすことも可能となる。この3つが大切だと思っています」

 

 男の子3人の父親でもある吉田さん。

 

「彼らが『どうしても継ぎたい』と自ら言い出すよう、魅力的な会社にしていきたいですね。きっちりと地元に根ざしつつ、今後は海外展開にも力を注ぎます。『ウチの家業をやっていると海外に羽ばたけるぞ』とイメージしてもらいやすくなりますからね」

 


<蔵元名>吉田酒造(島根県) 
創業276年(1743年)

 

<銘柄>
特別純米出雲

 

島根県安来市広瀬町広瀬1216

 

<社訓>
社員の幸せ、会社の発展、地域貢献

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