ライフ・マネー
就活女子が激辛査定「加熱式たばこ」ぜんぶ嗅ぎ比べた!
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.28 12:00 最終更新日:2019.02.28 12:00
従来の紙巻たばことの比較で「健康懸念物質90%以上カット」をうたい、喫煙者内でシェアを伸ばし続けているのが、「加熱式たばこ」だ。
ここ数年、紙巻が毎年ダウントレンドにあるなか、加熱式については、2017年の国内市場は、前年の2.8倍近くの6000億円にのぼる、というデータが報道されている。
【関連記事:加熱式たばこ有害物質の低減判明で疾病リスクも減少】
一方で、2020年の東京オリンピックを目前に控え、東京都をはじめとする地方自治体はますます「受動喫煙対策」に力をいれ始めている。紙巻/加熱式にかかわらず、居酒屋などの飲食店をふくめ「原則として屋内全面禁煙」「喫煙専用室(飲食不可)設置義務」という方針にシフトしつつあるのが現状だ。
しかし、すべての煙を「たばこ」と一括りにしていいものだろうか。においの影響を考えたとき、加熱式たばこなら、種類によって「許せる/許せない」の境界線があるのではないか。
加熱式たばこは、大きく2つのタイプに分けられる。約200℃以上で加熱する「高温加熱型」と、30℃~40℃で加熱する「低温加熱型」だ。
どちらも吸いこんで吐き出すのは、「たばこベイパー」と呼ばれる蒸気。高温加熱型は、仕組み上、紙巻たばこに近い味わいを売りにしており、低温加熱型は、においの少なさや、風味の豊かさ、品種の豊富さを売りにしている。
そこで、たばこを吸わない就活中の女子大生5名に実験協力を依頼し、加熱式たばこのOKラインを探ることにした。実験方法として、喫煙可の喫茶店で横の席に座り合わせた状況をつくり、隣で喫煙する方式をとった。
非喫煙者ながら、締切直前や面接前にはやむを得ず、「喫煙可の状況でエントリーシート(履歴書)を書かなければならない」ジレンマと日々戦っている彼女たち。実験結果とともに、生声をお届けしよう。
まず、高温加熱型の方から。機種としては、一番最初に発売され、シェアトップを誇る「アイコス/IQOS」と、ここ1年でキャンペーン的に本体価格を下げて販売台数を増やしているシェア2位の「グロー/glo」、そして2019年1月末に専門店とWEBストアで発売されたばかりの「プルーム・エス/Ploom S」の3つがある。
結果は以下の通りだった。
●グロー/一部許せる
「完全にたばこっぽい、焦げ臭いです」(Cさん)
「シトラスっぽい香りのやつ、ニオイが混じって余計集中できない」(Eさん)
「メンソールは許せる」(Aさん、Bさん、Dさん)
●アイコス/許せない
「喉痛い、普通のたばこです」(Aさん、Cさん、Dさん、Eさん)
「確実にたばこだけど、グローより薄いニオイ」(Bさん)
●プルーム・エス/一部許せる
「薄いけどたばこのニオイがします」(Cさん)
「イソジンっぽいニオイが気になります……」(Bさん)
「耐えられなくはないです」(Aさん、Eさん)
「ほのかにチョコの香りが……ちょっといいかも」(Dさん)
続いては、低温加熱型。機種としては、2018年6月に全国発売が開始された「プルーム・テック/Ploom TECH」と、2019年1月末に専門店とWEBストアで発売されたばかりの「プルーム・テック・プラス/Ploom TECH+」の2つがある。
結果は以下の通りだった。
●プルーム・テック/許せる
「全然気になりません」(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん)
「『梨フレーバー』とか、清涼感ありますね」(Eさん)
●プルーム・テック・プラス/許せる
「全然気になりません」(Aさん、Cさん)
「チョコの香りがしていい!」(Bさん、Dさん)
「隣で吸っていると、アロマみたいです」(Eさん)
2タイプの結果をまとめたのが以下である。
・許せる/プルーム・テック、プルーム・テック・プラス
・一部許せる/グロー、プルーム・エス
・許せない/アイコス
低温加熱型であれば、隣で就活書類を書くのに集中している、女子大生の邪魔にならないのかも。協力してくれた5名はみな口々に、「いままで『全部同じで全部イヤ』と思っていましたが、意外とそれぞれニオイが違って、許せるものもあるんですね」とこぼしていた。
とはいえ、われわれが喫煙する状況はケースバイケースで変わる。喫煙は、他人の嫌悪感を買わないように、気持ちよくしたいものである。