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相続トラブルなぜ起きる「結離婚を繰り返した男」4人の元嫁が…
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.25 16:00 最終更新日:2019.03.25 16:00
少子高齢化や核家族化が進む現代では、遺産をめぐる争いの数は確実に増えている。なかには、結婚・離婚を繰り返し、遺産相続が複雑化するケースも。一般家庭の事例を例に、相続問題について学ぶ。
相続問題に詳しい、木野綾子弁護士はこう話す。
「後妻がすごく若いと、その現在の妻と、前妻の子供が同世代だったりすることがあります。もとから揉めやすいパターンなのに、よけいに複雑になるんです。
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妻の相続分は常に2分の1なので、『年が近い他人に、どうしてこんなに持っていかれるのか』と、どうしても感情的になってしまうのです」
木野弁護士が扱ったなかには、こんな事例もあるというから驚きである。
「4回結婚して、4回離婚された方がいて、亡くなったときは独身。4人の元妻にお子さんがいらっしゃるんですが、若くして亡くなったので、お子さんはすべて未成年。この場合、母親が相続代理人となります」(木野弁護士・以下同)
このケースでは、4人の元妻たちが代理人として相続を争った。
元夫の遺産を、別れた女たちが争うとは、恐ろしい……。
「婚姻期間は関係ないので、この場合は6人のお子さん全員に、同等の相続権があり、6分の1ずつになります。ところが、『私は養育費をもらっていなかった』とか、『あなたの不倫のせいで離婚したから慰謝料を払え』など、元妻たちは感情にまかせてものを言います。現実はすごいです」
人これを、修羅場という。
(週刊FLASH 2019年2月26日号)