全国に1154カ所も登録されている道の駅。もともとは幹線道路にある、トイレや休憩所を備えた施設にすぎなかったが、最近はそれだけではない。その土地の特色をピックアップした物産コーナーやレジャースポット、ついには温泉施設まで付属する駅が増えている。
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今回、平成中に完成した道の駅1146カ所すべてを回った浅井佑一さんに、「温泉を堪能できる」おすすめ道の駅を選んでもらった。
●大分県「ながゆ温泉」
一度行くだけで3種類の温泉を楽しめる
「道の駅に温泉施設が併設されているパターンです。ここは炭酸泉が気持ちいいですね。ぬるめの湯にずっと浸かっていると、時間を忘れます。駅の近くには、同じく炭酸泉の『ラムネ温泉』や『ガニ湯』という、いわゆるほったらかしの温泉もあります。いろんな温泉を楽しみたかったら、ぜひ長湯温泉に」
大分県竹田市直入町大字長湯8043-1
●静岡県島田市「川根温泉」
SL好きはぜひ行って!
「なんといっても、温泉からSLが見られるのがポイントです。大井川鉄道の線路が近くにあるんですよ。ここのSLは動態保存(動作可能な状態で保存すること)で頑張っている、数少ない鉄道です。夏季限定で屋外プールもあるので、家族連れで行くと楽しいスポットでしょうね」
静岡県島田市川根町笹間渡220
●群馬県北群馬郡「よしおか温泉」
スポーツ・温泉・グルメの三つ巴
「温泉・物産館・運動公園の3施設が合体した道の駅です。運動して汗をかき、その疲れを温泉で癒し、おいしいごはんを食べるというフルコースが堪能できます。特に露天風呂が大きくて、開放感が最高ですよ」
群馬県喜多郡軍吉岡町漆原2004番地
写真・浅井佑一
2014年から、キャンピングカーで車中泊をしながら道の駅をめぐり始める。2019年4月27日、平成中に完成した道の駅1146か所をすべて制覇した。著書に『首都圏「道の駅」ぶらり半日旅』。