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ドコモの新プランはトクなのか…これがスマホ料金の新常識
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.18 16:00 最終更新日:2019.07.03 16:44
そこで本誌は、家族構成・スマホの使用状況別に、大手3社の月額料金を徹底シミュレーションした。さらに、そこにUQやY!mobileといった「サブブランド」と呼ばれる、大手が運営する格安携帯電話サービスも加え、どこがもっとも安くなるのか、を調査。それが上の図だ。
「このシミュレーションを見ても、ドコモの料金が他社と比べて特段、安くなっていないことがわかると思います。
しかもドコモは今回の新プランで、長年利用しているドコモユーザーに対する割引サービスを『改悪』しました。これによって、長年、同じ会社と契約し続けるメリットも、もはやなくなったといっていいでしょう。
50代以上のドコモユーザーには、『ドコモならなんとなく安心』といったような『ドコモ神話』を信じ続けている人も多いと思いますが、今回の新プランをきっかけに、実際には大手3社にそれほどの違いはないということを知っていただきたいですね」
また、スマホ料金を安くするには、格安SIMを自分で用意し、使用するという方法もある。
しかし、かけ放題オプションを使う際には専用の通話アプリを使用する必要があったり、混雑時には通信速度が遅くなったりするなど、ストレスを感じることが多く、サブブランドとの料金差もそれほどないという。
「家ではWi-Fiなどが整っていて、月のパケット使用量が3ギガバイト以下、長電話をしないというタイプの方なら、サブブランドと契約するのがおすすめです。たとえば通勤中にネットでニュースを見る程度なら、月のパケット使用量は3ギガバイト以下と考えていいでしょう。
サブブランドなら、通話は5分もしくは10分以内かけ放題に、パケット使用量が3ギガバイト(最初の2年間)で、月々1980円(最初の1年間)。大手3社に比べ、数千円は安くなります。ただし、選べる端末の種類が少ないのがネックです」
逆に、パケットを使って動画やゲームをガンガン楽しむ人、最新のiPhoneなどの端末を使いたい人は、大手が選択肢となる。
そのため、パケットの使い方によっては、家族全員が同じ携帯電話会社と契約して「家族割」のようなサービスを受けるより、個別に契約したほうが結果として安くなることも。
上の図の「家族3人」のケースは、両親はサブブランド、娘だけ大手で契約した結果、全員がドコモと契約するよりも5000円近く安くなっている。
また今回の新プランで、スマホ端末代へのサポートがなくなったことが、ユーザーにとって大きな負担になってくる。端末を安く買うコツについて、鮎原氏に聞いた。
「端末の値引きは、法改正で一律に禁止されてしまったと思われがちですが、それは大手キャリアの料金プランの話。家電量販店などでは、値引き額をどうするかは店自体が決めることですから、禁止されていません。端末の値引きは、いまもおこなわれています」
次のページでは、端末を買い換えるタイミングについて紹介する。