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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・自営業のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.31 11:00 最終更新日:2019.05.31 11:00

【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・自営業のお悩み

 

食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/カズさん(43)自営業】

 

 近所の銭湯に、5歳くらいの娘を男湯に連れてくる父親がいます。私も同じ年ごろの娘がいるので、とても信じられません。注意しようかとも思うのですが、相手の事情もわからず、また、へんに意識しているように受け取られるのも困るし、どうしたらいいでしょうか?

 

 

【山口先生のお答え】

 

 う〜ん。これは世代間で答えが違いそうな問題ですね。私は昭和33年生まれで、子供の頃は銭湯でした。

 

 小学校に上がるまで、母やお手伝いさんと行くときは女湯でしたが、父や祖父と行くときは男湯に入っていました。確かあの頃、学齢までは男女共に男湯も女湯も入れたんだと思います。

 

 今現在、5歳くらいの女児がお父さんと男湯に入っているのは、一応ルールの範囲内だからでしょう。でも、危険を心配するカズさんの気持ちもわかります。昔の銭湯は顔馴染みの世界でしたが、今はそうとも言い切れないでしょうから。

 

 ただ、注意するのはちょっと待って欲しいと思います。ご自身が書いておられるように、相手の事情もあります。父子家庭なら、女児がお父さんと一緒に男湯に入るのはやむを得ない選択ですし。

 

 もし、相手の事情がわかった上で、どうしてもカズさんが心配なら、直接ではなく番台を通したら如何でしょう?

 

 そう、銭湯には番台があるんです。番台のおばちゃんやお婆ちゃんからやんわり言ってもらえば、先方も気を悪くせずに受け入れてくれるのではないでしょうか。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、最新刊『夜の塩』が発売中

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