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江本孟紀「最愛の純喫茶グルメ」東京・浅草のオム焼きそば
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.24 11:00 最終更新日:2019.06.24 11:00
昭和から続く、「純」粋な「喫茶」店、いわゆる純喫茶。チェーン店にはない発想やひと手間で独自の進化を遂げ、大人の男たちを魅了し続けている、“オアシス” だ。そんな純喫茶にいま、若い女性が殺到しており、密かなブームになっているという。
純喫茶に魅了され続けている、プロ野球解説者の江本孟紀さん(71)に、「最愛の一皿」を語ってもらった。
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「僕の出身地の高知県は、人口あたりの喫茶店数が日本一なんですよ。働くお母さんが多いから、お父さんは早朝から営業している店で、トーストと味噌汁のモーニングを食べて出勤。名古屋? 高知に比べたらまだまだ(笑)」
高知愛が強い江本さん。純喫茶の思い出は、高知商業高校時代に遡る。
「野球部の監督の家が、喫茶店を経営していたんですよ。だからよく飯を食わせてもらってた。
法政大学時代、社会人時代もよく、甘味メニューが豊富な純喫茶に行ってました。僕、お酒が飲めないので、コーヒーが大好き。純喫茶がなくなったら生きていけない(笑)」
浅草に事務所を移転した3年前から通っているのが、デンキヤホール。100年前に開業した電気店を、太平洋戦争で戦地に赴く先代が、「女性でも仕事ができるように」とミルクホールにしたのだという。「よしもと浅草花月」も近いため、芸人もよく来店する。
「元祖オムマキ(650円)は、ぜひ一度は食べてもらいたいね。それと、ふわふわの卵焼きが美味しいタマゴサンド(600円)。お土産にしてもらうこともあります」
オムマキは、オムレツの中にソース焼きそばが入った、大正時代から続くメニューだ。
「純喫茶は落ち着きますよね。カウンター越しに、お店の人と話したり、ボーッとしながら隣に座るおばちゃんたちの会話を聞いたり。お店の人もお客さんも、純喫茶に集う人は、みんな家族です」
えもとたけのり
高知県出身 1971年、東映入団。南海、阪神で活躍。通算勝利数113勝。引退後は、参院議員を2期12年務めた
【SHOP DATA】
●デンキヤホール(東京・浅草)
・住所:東京都台東区浅草4-20-3
・営業時間:9時~21時
・休日:水曜日
・備考:
タマゴサンドは、たまごの味もしっかり。お土産にも最適
(週刊FLASH 2019年7月2日号)