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麦茶党の「吉田戦車」つい浮気した柿の葉茶がなくならない

ライフ・マネー 投稿日:2019.07.24 11:00FLASH編集部

麦茶党の「吉田戦車」つい浮気した柿の葉茶がなくならない

 

 麦茶がおいしい季節だ。ペットボトルの水やお茶類を購入することも普通になってきたが、いうまでもなく経済的なのは、茶葉やパックを買って、水道水でいれることである。特に麦茶。

 

 たとえばスーパーで「1リットル用ティーバッグ、54パック入り」が、税込み159円。ありがたい、とはこのことだ。多少手間でも、毎日作って、冷蔵庫に常備している。

 

 そして麦茶用に、ホーローのポットを買った。「野田ホーロー ポトル」。小型ケトルで、卓上でポットとしても使える。ネット購入で4000円ぐらい。毎日使っているからけっして高くはなかった。……と思う。

 

 

 容量は1.5リットル。1リットル強の麦茶を作るのにちょうどいい。これに入れっぱなしで、冷やさない麦茶を一日飲んでることもあるので、買ったのである。はじめは昔から使ってるやかんでやっていたが、ふさがってると困ることもあるので。

 

 1リットル沸かす必要はなく、200ccぐらいのお湯にパックを入れ、10分ほど置いたら水を足す、というやり方。冷やす場合は、粗熱がとれてから冷水ポットに入れて冷蔵庫へ。子供もステンレスボトルに入れて学校に持っていっている。

 

 そんなありがたい麦茶パックの減りが、近ごろ悪くなっているのは、私のせいだ。何かの本で「柿の葉茶が高血圧予防、改善」みたいな一文を目にしてしまったのである。

 

 あまたある「酢ナントカ」系のムックなどを読んで思うのは、「一品だけとりあげがちだけど、あらゆる植物性食品には、病気の予防、改善につながる栄養があるってことじゃないの?」ということである。

 

 つまり、それらを主にした、継続できる食生活こそが大事ということ。魔法の食品はない。それをわかっていながら「国産無農薬 柿の葉茶3グラム×40パック」1500円ぐらいを、3袋も、ついポチってしまった。

 

 急須でいれて飲みはじめた。ノンカフェインでビタミンCが多いらしく、味は飲みやすいほう。だが、続かない。あたり前だが劇的に体調が変わるわけでもなく、続けることを忘れてしまう。

 

 これは、使いきれないまま期限切れになる可能性大。冷茶にして家族にも手伝ってもらえと思ったが、そのままの味だとあまり飲んでくれない。

 

 そこで、麦茶の手順でいれるときに、不織布のお茶パックに少量入れたほうじ茶で、味を補うことにした。いわゆる「茶」のうまさはやはり圧倒的で、柿の葉茶の多少あるクセを隠してくれた。うまい。  

 

 子供は、ベースが柿の葉茶だということをまったく知らないまま、学校に持っていっている。柿の葉茶は残り一袋、40パックを切った。もうすぐ麦茶生活に戻れるな……、と思う。

 


よしだせんしゃ
マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身 「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。本連載の単行本『ごめん買っちゃった』(光文社)、『出かけ親1』『忍風! 肉とめし2』(ともに小学館)が発売中

(週刊FLASH 2019年8月6日号)

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