ここまでロボアド投資のメリットを中心に説明してきたが、最後に、ロボアド投資をやめたという人物も紹介しよう。金融系サラリーマンで、ブログ「me company」を運営するあるけみ氏は、2018年2月1日から「テオ」を利用して投資を開始。
黒い折れ線と連動するように動く、薄い折れ線は、米ドル換算した場合の評価額を示す。海外投資をおこなうので、為替レートに影響を受けることも、念頭に置いておく必要がある。
「100万円を入金して、すぐに大きな損失が出ました。その後7月に、ようやく元本を回復したので、その時点ですべて売却したのです。損失の原因、は米国NY市場のダウ平均株価の暴落。リスク許容度をいちばん高い5にしていると、米国株の割合が高くなるので、まともに影響を受けました」
一時は、最大で9%の元本割れを起こしていた、あるけみ氏。最終的には損をしたわけではないが、引き分けに近い幕引きとなった。だが、けっして「ロボアド投資に否定的なわけではない」という。
「私は、お金の流動性を高くしておきたいのでやめましたが、長期的に積み立てていく方には向いていると思います。もし私のように、投資開始後にマイナスになっても、焦って解約はしないほうがいい。
大事なのは、『ダウ平均株価が最高値のときに始めない』こと。逆に、ダウ平均が暴落しているときがチャンスです」
11月に入りダウ平均株価は最高値を更新している。少し待つべきか。今すぐ始めるべきか――。
(週刊FLASH 2019年11月26日号)