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いったいどうなる「5G革命」24時間営業の無人コンビニが普及
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.18 20:00 最終更新日:2020.03.18 20:00
2020年3月から、いよいよ一部で商用サービスが始まる「5G」(第5世代移動通信システム)。「高速・大容量」「超低遅延」「多数端末接続」が特徴で、現行の「4G」と比べて、速度は10倍、遅延は10分の1、接続可能な機器は30~40倍になる。
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アメリカの無人コンビニ「アマゾンゴー」の日本版が誕生した。ローソンが、レジなし店舗の「ローソンゴー」を期間限定(2月26日~5月25日)でオープンさせたのだ。
スマホのQRコードを機器にかざして入店し、商品を手にして店外に出ると、自動的に決済が完了。ただし、富士通新川崎テクノロジースクエアに勤務する従業員3000人を対象に、オペレーションや利便性について検証するもので、一般客は利用できない。
「『アマゾンゴー』と同じで、5G回線は使っていません。5G回線を利用すれば、入店時にQRコードをかざす必要もなくなります。
5Gでは、ピンポイントで電波を飛ばすことができるので、出口の上にアンテナを設置しておけば、買い物客の5Gスマホを認識し、出口を通った瞬間に決済できるようになります」(スマホジャーナリスト・石川温さん、以下同)
ただし、これでは、5Gのスマホを持った人しか利用できないので、技術的にはクリアできても、当分は利用客が見込めない状況になる。
「5Gスマホが普及するまでには、2~3年かかります。5Gの無人コンビニは、そのあとになりますね。将来的には、顔認証でも決済できるようになるでしょう」
5Gコンビニが実現すれば、24時間営業の無人店舗が広がっていくだろう。
いしかわつつむ
スマホジャーナリスト。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。近著『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)が発売中
写真・時事通信
(週刊FLASH 2020年3月17日号)