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勘違いだらけの「体にいい食品」ウーロン茶は鉄分吸収を阻害
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.24 20:00 最終更新日:2020.05.07 13:32
「健康」をうたう食品を、全面的に信用していいのだろうか? 管理栄養士の麻生れいみ氏に、「体にいいもの」の意外な側面を解説してもらった。今回は「ウーロン茶」だ。
コレステロールなど脂質の吸収を抑え、動脈硬化を予防する効果があるとされるウーロン茶は、健康ブームに乗って日本でも定番となった。
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「お茶類に含まれている代表的な成分といえば、『カフェイン』と『タンニン』です。
カフェインと尿酸は構造が似ているので、痛風になって、尿酸の排泄を促進する薬を飲んでいる場合などでは、ウーロン茶のカフェインが尿酸の代わりに排泄されてしまうため、薬の作用が弱まることがあります。
またタンニンには、鉄分の吸収を大幅に阻害する働きがあります。とくに菜食主義の方は、影響を受けやすいです」
あそうれいみ
大手出版社の編集・ライターを経て、服部栄養専門学校栄養士科卒業。管理栄養士として、大手企業の特定保健指導・栄養相談や、病院の臨床研究においての栄養療法を監修し、医薬に頼りすぎない新しい治療法をサポートしている。最新刊『3キロ体重リセットは簡単! 5日だけゆる断食! インターバルダイエット』(SDP)が発売中
(週刊FLASH 2020年3月17日号)