「健康」をうたう食品を、全面的に信用していいのだろうか? 新潟大学名誉教授の岡田正彦氏に、「体にいいもの」の意外な側面を解説してもらった。今回は「海藻」だ。
海藻には、「水溶性食物繊維」が豊富に含まれており、血糖値の上昇を抑える効果が期待される。
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「海藻には、多くのヨウ素が含まれています。海藻の取りすぎにより、ヨウ素が甲状腺に蓄積されていき、逆に甲状腺腫を引き起こす可能性があります」
また、ひじきはかつて「鉄分不足を補うのに最適」といわれていたが、その鉄分は、ひじきを調理した鍋に由来したものだったことが明らかになっている。
近年はむしろ、“体に有害な無機ヒ素が多く含まれる” という問題のほうがクローズアップされ、国民に「ひじきを食べないように」とアナウンスしている国もあるほど。
(週刊FLASH 2020年3月17日号)