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クリスマス・イブの「ラブホ」どれくらい忙しいのか体験修業
ライフFLASH編集部
記事投稿日:2016.12.25 06:00 最終更新日:2016.12.26 10:57
クリスマス・イブ。街には「ジングルベル」が流れ、クリスマスムード一色。道行くカップルたちの幸せそうな笑顔を見ながら、新人写写丸は埼玉県の岩槻に向かっていた。ラブホテルで修業するためだ。
入店をお願いした某ホテルは、20代~30代前半をメインターゲットにしており、リピーター率は40%。その人気の秘密とともに、裏方さんたちの仕事ぶりをぜひとも拝見したい。
午後6時前に到着。担当者に挨拶すると、即、「スタッフ専用の制服に着替えてください」と更衣室に案内された。着替えて出ると、担当者が「イン!!」と叫ぶ。ポロシャツの裾をズボンにちゃんと入れろ、という意味だ。さらに「ボタン!!」。ポロシャツのボタンはすべてかけなさいと一喝される。
そのままスタッフ一同で夕礼。お辞儀や挨拶を学ぶ。かかとをつけて、足は60度に開く。手は、右手の甲を左手で隠し、指先を伸ばすのがポイントだ。お辞儀は背筋を伸ばして30度が基本。
「清掃、客室対応、調理がおもな仕事です。清掃は『セット掃』『本掃』の2種類あります。セット掃は、お客様が帰った後に素早くおこなう掃除。本掃は、昼間に風呂場のタイルの目地磨きなど、時間をかけておこなう掃除のことです。
今夜はクリスマス・イブ。忙しくなりますから、写写丸さんにはセット掃を覚えてもらいましょう」
いざ、スタッフルームから部屋に移動、と思ったら、担当者が入口にあるモニターを眺めている。
「写写丸さん、いま出ないでください。ロビーにお客様がお見えですから」
館内にはロビーや廊下などにカメラが設置されている。スタッフはその映像を確認して、お客様と顔を合わせないように移動しなければならないのだ。
「このホテルは5階建て。全24室ありますが、移動はすべて階段です」と説明を受けながら掃除する部屋へ。ベッドは布団がリアルに乱れていた。いったいどうすればいいのか、しばし呆然としていると、叱責が飛んできた。
「ボォーッとしてないで!!」
清掃は、部屋の換気をしてから、ゴミを片づけ、布団やシーツ、枕のカバーを取り去る。この「引き下げ」作業をしたあと、ベッドメーキング。
その際、ベッドに付着した髪の毛をコロコロできれいにし、入念にガムテープで取る。ベッドメークは2人一組でシーツ、枕、布団の順で糊のきいた新しいものに替えていく。