■お客は神様とはいえ、迷惑な客がいっぱい!
「ラブホテル業界も値下げラッシュで薄利多売を余儀なくされています。人件費を抑えれば、徹底した清掃など、サービスができなくなる。昔のような殿様商売をしていては生き残れません。
だって東京電力が値上げすれば、1カ月あたり20万~30万円も余計に経費がかかるんですよ。天皇誕生日が12月になって連休ができたことも、昔とは違います。連休のため、ずいぶんお客様が分散している気がします」
午後10時30分。スタッフルームの女性がケーキとコーヒーを出してくれた。せっかくなので「ラブホ事件簿」を聞いてみる。
「忘れ物でいちばん多いのが女性のアクセサリー類。とくにピアスが多いですかね。たまに女性の下着もありますよ。珍しいものでは補聴器。ティッシュにくるんで置いておいたと言われ、スタッフで必死に探しました。
ほかの店舗では骨壺があったそうです。誰も取りに来ないので警察へ届けたとか。電子レンジのなかに汚物が入っていたなんて話もありますね」
ほかにも、常識知らずの人間は多数いるという。
「困るお客様といえば、部屋で焼き肉をする方。館内中に焼き肉の臭いが充満してね。キャベツの千切りが床に落ちていて、唖然としましたよ」
それは珍しいですねと言うと、「いや、結構あります」との返事。
「珍事件では2階からシーツを縛って、ルパン三世のように宿泊代を踏み倒して逃げたカップルがいました。警察に届けましたが、結局、犯人は捕まりませんでしたね」
さて、無事に修業を終えた写写丸だが、体はヘロヘロで、翌日はかなりの筋肉痛に悩まされた。
「8時間3交代制で時給は850円。深夜割増もあります。今度、週末にどうですか」なんてスタッフさんに言われたけど、すいません、ひ弱な写写丸では体がもちません(涙)。
【結論】重労働だが、イベントの日は意外に回転率は低かった!
(週刊FLASH 2013年1月22日号)