「人間の性格が現われやすいのは性や食に集中しているとき。それは役者でも同じ」と映画ライターのモルモット吉田氏。
最旬女優の本性を知りたいのなら濡れ場を見るべきなのだ。映画評論家の前田有一氏は要注目作品を挙げる。
「『モテキ』(2011年)の麻生久美子は素晴らしい。投げやりにSEXしてしまい、ヤったあとに牛丼屋へ行くという内容です。絡み合いのエロさと彼女の豪放な性格がうまく合致していました。
橋本愛の『寄生獣』(2014年)も期待以上のもの。物語上、絶対に濡れ場が必要でしたが、若手なので避けるのではという不安がありました。しかし喘ぎ声も解禁し、長尺で丁寧に演じてくれました。
同じく二階堂ふみは『私の男』(2014年)で胸を揉まれ、本人もヌードを辞さない姿勢を見せている」
なかでも前田氏が絶賛するのが、尾野真千子の『真幸くあらば』(2010年)。
「自慰を披露しましたが、監督と何度も何度も撮り直したそうです。かなり濡れてしまったというもっぱらの噂。これぞ女優の鑑といえるでしょう」
濡れ場こそ問われる女優の真価。
2015年の『スキマスキ』に出演した佐々木心音が言う。
「もともと原作コミックを読んでいて好きだったので、お話が来たときは嬉しかったです。隙間から覗き見されたことをきっかけに恋が発展する物語なのですが、フェティシズム満載なのにいやらしくない純粋な愛に満ちた作品。
私の役どころのポイントは、いかに主人公をドキドキさせるかということにあったのですが、どちらかというと男っぽい性格なので、男心をくすぐる演技は監督のアドバイスで助けてもらいました。
クライマックスの服を脱ぐ場面は、そうした努力の結晶になっています」
【2010年~映画史に残る情熱ベッドシーン】
●満島ひかり『カケラ』(2010年)
腕を広げると、監督の指示で伸ばしたうっすら腋毛がチラ見えに
●深津絵里『悪人』(2010年)
ラブホテルで妻夫木聡とベッドイン。バックで攻められ喜悦する
●小西真奈美『行きずりの街』(2010年)
マンションの一室。元夫と燃え上がり欲情のままに汗だくで性交
●菊地凜子『ノルウェイの森』(2010年)
村上春樹原作。「手コキ」をするシーンなどが、生々しく描かれる
●尾野真千子『真幸くあらば』(2010年)
死刑囚を愛してしまった女。遠く離れている相手を想像して自慰
●神楽坂恵『冷たい熱帯魚』(2010年)
夫から強引に下着を脱がされて着衣のまま……。その姿を娘が目撃
●麻生久美子『モテキ』(2011年)
恋心を寄せていた主人公(森山未來)と酔った勢いでベッドをともに
●倉科カナ『みなさん、さようなら』(2013年)
濱田岳とのラブシーン。キスのあとに胸を鷲摑みにされ揉まれる
●仲里依紗『土竜の唄』(2014年)
裸身は披露しないが、生田斗真との濡れ場では艶かしい吐息が
●二階堂ふみ『私の男』(2014年)
親戚を名乗る浅野忠信と交わる。ピストンで小ぶりな胸が揺れる
●橋本愛『寄生獣』(2014年)
主人公(染谷将太)の同級生。濡れ場では眉間に皺を寄せて喘ぐ
●夏帆『ピンクとグレー』(2015年)
高級ホテルのベッドルームで正常位。清純派の殻を破り大胆に
●安藤サクラ『白河夜船』(2015年)
不倫相手とホテルで全裸で抱き合う。形のいい美乳を堂々披露
●多部未華子『ピースオブケイク』(2015年)
吸いつくようなキスをしながら下着を脱がされ、そのまま……
●榮倉奈々『娚の一生』(2015年)
52歳の大学教授との恋愛。豊川悦司が舐めるように足にキスする
●成海璃子『無伴奏』(2016年)
1960年代の学生運動を描いた。誕生日に押し倒され処女を喪失
●門脇麦『二重生活』(2016年)
大学院生と妻子ある編集者との愛欲劇。騎乗位で淫語を連発する
(週刊FLASH 2016年8月9日号)