桜井智美さん(32)は千葉県浦安市に住むパート妻。小学1年生の子を持つ、たれ目の癒やし系タイプだ。40歳の旦那とはセックスレス。欲求不満だった。
「私、本当は縛られてみたいんです。いつも、身動きできない状態で男性に虐められる妄想をしてました」
彼女が“よろめいた”のはパート先の上司とのふとした会話が原因だった。
「年に一度の飲み会でHな話題になったんです。私が軽いノリで『縛られてみたい』と言ったら、上司に『俺はドSだから試してみる?』と言われて……」
二次会を2人でこっそり抜け出し、少し高級なカラオケ店へ入った。
「ラブホじゃないし、おふざけで縛られる程度だと思っていました。部屋に入ると、突然、『いい子になって命令聞けるよね?』と迫られたんです」
後ろ手にハンカチで縛られ、ネクタイで目隠しをされた彼女はソファの上でM字開脚を命じられた。
「真っ暗闇の中、怖いはずなのにあふれ出た愛液が……」
男が手に取ったのはカラオケマイク。
「ひんやりとした感覚が伝わったかと思うと、アソコに出し入れされたんです。マイクのスイッチが入った瞬間、淫らな音と私のあえぎ声が部屋中に響き渡りました」
驚くべき不倫妻の変態SEXをレポートしてくれたのは、過去1000人以上の性体験を取材し『熟年セックスのリアル』(文庫ぎんが堂)を上梓した官能ルポ作家の加藤文果氏だ。
「家庭に入った人妻には刺激が少ないんです。変わらぬ日常の中で、この生活を誰かに変えてほしいという欲求が『ドMプレイ』へと誘います。特に、SMは、『縛るだけ』『叩くだけ』など、SEXとは別のことのように受け入れられる。不倫へのハードルが高い真面目な奥さんでも、流されやすいんです」
稲葉麻衣さん(29)は都内在住の子なし妻。すらりとしたモデル系美女だ。結婚5年めだが、夫とは週に一度SEXするおしどり夫婦だった。
「スマホで読んだ官能小説に影響されて、痴漢プレイに興味がありました。ある日、勇気を出して夫に『痴漢ごっこって知ってる?』と探りを入れたんです。すると即座に『ありえない、そんなの』と言われました」
そこで彼女が向かったのは痴漢プレイ専用のネット掲示板。日時を指定し、閲覧者に痴漢してもらうというものだ。
「電車の日時と場所を書き込んだ後、怖くなって何度も行くのをやめようと思いました。でも、嫌になったらすぐ降りればいいと思い、乗り込みました」
乗車して数分、彼女のスカートの下に手を入れてくる太い指があった。
「太ももをゆっくりと撫でられました。反射的に足を閉じましたが、執拗にお尻と太ももを愛撫されるんです」
徐々に慣れてくると、もっと滅茶苦茶にされたいという思いが強くなった。周囲にバレるかもしれないという恐怖をも凌駕する快感が彼女を襲った。
「吊革を握りしめ、立っているだけで精いっぱい。男性の硬くなったものを押しつけられながらすぐに果てました」
加藤氏いわく、彼女のように、妻のドMサインを見逃す夫は非常に多い。
「多くの女性には隠れたドM願望があります。しかし、日ごろから控えめで家庭的な奥さんほど淫らな欲望を旦那さんには伝えづらい。伝えたところでにべもなく拒否されれば失望し、不倫に向かう可能性が高まります」
(週刊FLASH 2016年11月1日号)