何度めかの前戯の最中、彼はジーンズの中でパンパンになっている自分のイチモツの上に私の手を取って置いた。彼は初めて私の前で裸になった。その瞬間、私は目の前に現われた彼のイチモツのサイズに驚いて一瞬自分の目を疑った。男の人のイチモツを見るのは初めてだったから誰のものとも比べられない(だけど……たぶん、きっとこれは、すごく大きい気がする)。
彼にレクチャーされながら片手でゆっくり彼のイチモツをしごき始めた。私は男の人が果てる瞬間をそのとき初めて見た。果てて小さくなった彼のイチモツを見ると、さっきの恐怖は幾分消えていた。その瞬間、「けじめ」という言葉が脳裏をよぎる。私たち、いつまで前戯だけを続けていくのだろう。もう腹をくくらないと。今度こそ、ちゃんと最後までしよう。それは、もうすぐ19歳を迎える秋の初めの日のことだった。
▪︎いつまで前戯だけを繰り返すのかな
その日も彼はいつもみたいにたっぷり時間をかけて愛撫する。まだ恥ずかしくて大きな喘ぎ声は出したくないけど、最初のころよりアソコが濡れているのがわかる。イクなんて全然わからないけど、この前戯の先に快楽が見え隠れしているのはわかるような気がしていた。
そうして彼は、その日も私との前戯だけで終えようとしていた。「ねぇ、ヒロくん。今日は挿れていいよ」。脱がせた下着を私に穿かせようとしていた彼の腕を取り、私は自分の気持ちを伝えた。彼は驚いていた。処女を喪失することを意味する「挿れて」という言葉。