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女性誌のSEX特集はかくて進化した【1970年代~90年代】

夜バナ 投稿日:2017.08.25 20:00FLASH編集部

女性誌のSEX特集はかくて進化した【1970年代~90年代】

写真:AFLO

 

女性誌が積極的に性を取り上げはじめたのは、女性がSEXを能動的に楽しめるようになった1970年ごろです」

 

 SEX特集の監修も多い、いけした女性クリニック銀座の池下育子院長は語る。「an・an」は、創刊当初から素人ヌードが頻出し、ときの首相・佐藤栄作の夫人に夜の営みについて聞くなど、過激路線だった。

 

 1971年4月、「微笑」を祥伝社が創刊。女性向けのSEX記事に本格的に取り組んだ初めての雑誌。1978年6月には姉妹紙「新鮮」が創刊された。ペニスのサイズを測るペニスゲージを付録にするなど、さらに実用性を増した記事を掲載した。同年5月には、「an・an」のライバル誌「non‐no」(集英社)創刊。一人旅など新しいライフスタイルを楽しむ20代女性は「アンノン族」と呼ばれた。

 

「MORE」が「モア・リポート」を発表したのは、1980年。

 

「それまで、女性はSEXや性器、自慰を他人と比べられず、主観しかありませんでした。『モア・リポート』で、初めて自分の性を相対的に見ることができたのです」(同前)

 

 1981年10月、「婦人倶楽部」(講談社)が300ページの別冊「充たされた愛の医学」を付録に。

 

「一人産んでからの“名器”づくり」などリアルな特集が満載だった。1982年7月、「an・an」で初SEX特集「男の独占、なるものか!夏だから!?猥談でもしてみようか」。ラブホや媚薬やレズバーなど、10ページ巻頭ワイド特集だった。

 

 1983年4月、「an・an」の「いま、セクシーパワー」特大号発売。表紙はトップアイドル、郷ひろみが上半身裸でモデル女性と登場。ブレイク直前のとんねるずの2人も全裸を披露している。Gスポットやラブホなどを扱う記事も掲載した。

 

 そして、1980年代半ば、男女雇用期間均等法が施行され、バブル景気が始まった。女性の性について取材するライターの大場真代氏は語る。

 

「『an・an』が『抱かれたい男』を発表したのが1985年。一般の女性が性の欲望について声を上げるようになったのです」

 

 ちなみに当時のランキングは、1位は山崎努、2位は明石家さんま、3位はマット・ディロンだった。

 

 平成になり、女性誌のSEX特集は進化する。きっかけは「an・an」の「セックスできれいになる。」だ。

 

「それまで、女性の自立を謳っていたSEX特集が、難しいこと抜きで『SEXで痩せる』と言いきりました。ターニングポイントでした」(大場氏)

 

 1991年、同誌はさらなる衝撃を生む。篠山紀信氏の、樋口可南子に続く “ヘア第2弾” として、本木雅弘のヘアヌードを掲載したのだ。マガジンハウスには若い女性からの問い合わせが殺到し、予約だけで20万部を突破。その後の男性ヌード路線の先駆けとなる。

 

 世の女性たちはこのころ、ベストセラー『ジョアンナの愛し方』など、海外から性愛の具体的なメソッドを導入しながら、SEXできれいになるためのノウハウを貪欲に追求していた。

 

 1994年12月、「an・an」の「セックスできれいになる。」特集のグラビアに、当時交際していた松雪泰子と保阪尚輝(現・尚希)が登場。キスシーンを披露している。

 

 しかし、阪神・淡路大震災やオウム事件が起きた1990年代半ば、事態は急速に変わりはじめる。

 

「援助交際ブームや東電OL殺人事件も世間を騒がせていました。『an・an』も、“愛あるSEXが大事” というまっとうな主張に転換していくのです」(大場氏)。

 

 1997年6月、「an・an」の「セックスできれいになる。」特集で椎名桔平がヌードを披露。「愛のあるセックスこそ最高」と強調しながら、この号からフェラチオなど細かなテクニックをマニュアル的に紹介していくようになった。

 

 1998年には木村拓哉がヌードに。1999年には香取慎吾が登場。また、この年、同誌は何回も恋愛特集、SEX特集を組み、11月の「あなたのセックス、他人のセックス。」は江角マキコが表紙からヌードになって話題になっている。

 

 女性誌のSEX特集も、世相を反映させて年々変化してきたようだ。
(週刊FLASH 2017年8月8日号)

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