「ベッドでのなにげない男性のひと言が妻や彼女を傷つけ、それでセックスレスになってしまう女性は多いんです」
これまで約4000人の女性から相談を受けてきた「恋人・夫婦仲相談所」の三松真由美所長が警鐘を鳴らす。とくに女性が精神的に不安定な妊娠期や更年期に、男性が言葉をかける際は「NGワード」に気をつけるべきだという。
「女性としての自分に、自信が持てなくなる時期。ちょっとした言葉が心に刺さってしまいます。感謝の気持ちをこめた言葉を添えるだけで、NGワードではなくなることもあります」
今回、三松所長の膨大なデータから、男性から女性への代表的なSEX「NGワード」を挙げてもらった。
●「感度が鈍ったんじゃないか?」
「これは、女性にとってたいへんショックな言葉です。性に対する感度というのは、自分の努力でどうにかなるものではありません。熟女世代になると、いろいろな感度が鈍くなるのは当然のことで、男性も理解することが大切です。
肌が上気している、うっすら汗をかいているなど、女性が感じているサインを見逃さないでください。女性器がゆるくなったと感じたら、女性をうつぶせに寝かせ、両脚を閉じてバックから挿入するとお互いに密着感が得られますよ」
●「こすれて痛い!」
「年齢を重ねると、女性の愛液の量は少なくなります。それを指摘されると、女性は年齢を自覚してショックを受けます。男性にはローションを用意するくらいの優しさが欲しいですね。無理に挿入しなくても女性は幸福。オーラルセックスなどを取り入れてください」
●「気持ちよくないなあ……」
「さらに『だから勃ちが悪いのかな』など、責任転嫁するようなことを言われたら最悪です。女性は、男性が自分の中で射精してくれないとショック。女性が横にいるのに自分でシコシコしながら射精をすることだけはやめてください」
●「子供を産んだら変わったな」
「お産を経験するとクリトリスが大きくなったり、ビラビラが黒くなったりすることがありますが、口に出してはいけません。逆に出産で感度がよくなることもあるんですよ。デリカシーのない男性は『お前、ガバガバになったな』と言ったりしますが、言語道断です」
●「体型が変わってきたな」
「年齢とともにやせてきてしまった女性から『夫に “婆さんを抱いているみたいだ” と言われ傷ついた』という相談を受けました。『子供を産んだら……』でもふれたように、ルックスのことを指摘するのはNG。年をとればおっぱいはタレます。でも感度までは鈍くなっていません。
●「そんな声を出すな」
「さっきは『感度が鈍ったんじゃないか?』と言っておきながら、SEX中に大きな声を出すと不機嫌になる、すごい矛盾です(笑)。こう言われたら、女性はそれ以降、SEXで快感を得ること自体が怖くなってしまうはず。むしろ男性は、女性が感じたことに“ドヤ顔”でもしていればいいのです」
●「毛がゴワゴワするぞ」
「SEXをしない女性は、アンダーヘアの手入れを怠る傾向にあり、なかには『ほうき』のようにデルタの面積が広がっている女性もいます。なので、こう言われるのは女性にも原因があるかもしれません。アンダーヘアに気が回らない女性は、ランジェリーなどにも気を遣わなくなるので、それを見た男性がSEXをしたいと思うのか……。もしそう感じても、自分の胸に秘めておきましょう」
●「ちょっと臭うぞ」
「OKワードで紹介した『いい匂いだ』の真逆。女性も男性同様、唾液の分泌量が少なくなって口臭が出たり、性器周辺が臭ったりすることがあります。そのため、このひと言で『もしかしたら……』と匂いに対して羞恥心を抱くようになり、セックスレスという結果を招いてしまうことがあります」
ちなみに、女性から男性側に発せられるNGワードも意外に多い。夫が誘うも、妻が「疲れてるからダメ」と、無慈悲に拒絶してしまうケースなどだ。
「断わるにしても『ごめんなさい。今日は子供のサッカーの試合に付き添ってクタクタなの。明日、今日のぶんもいっぱい愛し合わない?』と、夫のプライドを傷つけない優しさが欲しいですね。ほかにも『え、勃たないの?』や『もうイっちゃったの?』はNGです」
つい本音が……ではすまされないのだ。
撮影協力・有花もえ
19歳 1998年7月30日生まれ T157・B85W60H88
写真・岩松喜平、福田ヨシツグ
(週刊FLASH 2017年12月12日号)