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遊女文化を伝える「吉原」に女子大生たちが集まりだした!
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.14 20:00 最終更新日:2018.06.15 18:31
江戸時代から続く遊女の文化を伝える吉原。今、この街に興味を持つ若い女性たちが増えているという。
吉原の歴史散策ツアーを主宰するカメラマン・酒井よし彦氏が語る。
「SNSで募集をかけると、女子大生からの応募もかなりあります」
ツアーは一葉記念館、吉原大門、吉原神社などをまわり、酒井氏が歴史的背景を解説する。地形や区画はほとんど当時のままだ。
誌上ツアーに参加した大学生のアミさん(仮名・22)は、もともと成人式で花魁風の着物が流行していたところから吉原に興味を持った。
「大学に入り、出版されていた遊女の手記を読んだりしていました。今はセクシャルヘルス(性の健康)の勉強もしています。一時期は2週間に一度ぐらいのペースで来ていました」
今回は、アミさんが酒井氏に代わり、名所を解説してくれた。アミさんに誘われてきた同じく大学生のエリさん(仮名・22)も驚く。
「華やかな場所という印象だったんですが、無縁墓地や供養塔を見ると、ここで女性たちが必死に生きていたんだということを痛感しました」
遊廓からカフェー、赤線、ソープランドと名前は変われど、その主役は常に女性たち。街の住民たちも、若い女性の増加は大歓迎なのだ。
【フィールドワーク「吉原とフーゾクの歴史学」】
(1)カストリ書房
吉原の人気スポット「カストリ書房」は遊廓専門書店。「お客さんの約7割は女性です」(店主の渡辺豪さん)
(2)吉原大門
かつての唯一の入口。
「当時から変わらないカーブが、異世界感を増します」(アミさん)
(3)元プリンセス
「ここは人気のカフェーでした。上階はプレイルームだったそうです」(アミさん)
近く取り壊される予定だ。
(4)鈴乃音
某有名落語家も通った吉原の喫茶店「鈴音」。その2階に下宿していた荒井美智子さんが開いたのが「鈴乃音」だ。かつては情報喫茶だった。
(5)吉原神社
遊廓とともに歩む神社。御朱印が「かわいい」と人気で、GWには1日400人が訪れた。
さかいよしひこ
1971年生まれ 千葉県出身 戦場ならぬ扇情カメラマンとして、吉原を中心に年間1000人以上の女性を撮影している
(週刊FLASH 2018年6月5日号)