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グレード1はこんにゃく…超簡単「硬さ測定」でED対策を考える!
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2018.09.03 20:00 最終更新日:2022.02.04 15:45
「50歳を超えたころから、朝勃ちの回数なんかめっきり減ったし、セックスしようと思っても、若いときみたいにビンビンとは……いかないんだよねぇ」(55歳・自営業)
男もO-50世代になれば、そういう人が多いんじゃないだろうか。
ED(Erectile Dysfunctionの略=勃起不全)とは、「満足な性行為をおこなうのに十分な勃起が得られない、またはその維持ができない」状態が3カ月以上続くことをいう。インポテンツ(性交不能)とは違うのである。
「ようやく口説き落としたキャバ嬢とホテルに入って、ヒーヒー言わしたろと思って勇んで挿入したら、中折れしちゃってさぁ。面目丸つぶれだよ」(57歳・メーカー勤務)
そんなことがあったら、EDである可能性はかなり高い。まずは、表のセルフチェックで、自分の勃起の状態を把握しよう。
【フィニッシュまで維持できる?】
WHO(世界保健機関)によって開催された「第1回世界ED会議」(1999年)で提案された勃起機能の指標「IIEF(International Index of Erectile Function)」は、15項目の質問から構成されていたが、主要5項目に答えるだけでも十分にセルフチェックできる。
それぞれ0〜5(6段階)の数字に、自分の感覚で○をつけよう(ちなみにQ2〜5で、「性的な刺激を感じない」「セックスをしたいと思ったことが一度もない」などの場合はすべて0と回答)。
5項目合計が、《22〜25点=正常な勃起機能》、《17〜21点=軽度ED》、《12〜16点=中〜軽度ED》、《8〜11点=中度ED》、《0〜7点=重度ED》というのが目安になる。
【超簡単な“硬さ”の測定評価】
アメリカで開発された勃起硬度測定評価「EHS(Erection Hardness Score)」をもとに、2009年に作られた日本語版EHSである。グレード0は言うに及ばず、1〜2はED、3でもセックスの満足度に支障がある場合は、ED傾向にあると考えたほうがいい。
EHSを用いてベルギーでおこなわれた「男女の性生活」調査では、男性自身とパートナー女性の勃起硬度評価はほぼ一致しており、EHSグレードが低い場合、男女ともに性交の満足度も低く、EHSが改善されることで性生活も改善されると報告されている。やはり女性を満足させるためには、いざというときの “男の硬さ” が大切なようだ。
■テストステロンの減少を防ぐ
「勃起力の低下は、すべての男性が経験する加齢現象です。勃起は、ペニスの海綿体に血液が流入して留まることによって起こります。加齢にともない血管が硬化すると、勃起時に海綿体に十分な血液が流入できなくなり、空気の足りない風船のような状態になってしまうのです」
そう説明するのは、「メンズヘルスクリニック東京」の小山太郎医学博士だ。
「血管の硬化を促進する要因としては、喫煙、肥満、糖尿病、高血圧、そして男性ホルモンであるテストステロンの減少があります。これらにどう対処するかが、EDの予防と克服には大切です」(小山先生・以下同)
テストステロンの減少を抑制するためには、どのようなことをすればいいのだろう?
「手っ取り早いのは毎日の適度な筋トレです。スクワットなどがいいです。筋肉量が増えると、精巣で男性ホルモンを作る量が増えます。
赤身の肉やニラなどは男性ホルモンを増やす働きが報告されています。いわゆるスタミナ食と呼ばれる食材を食べるのもいいでしょう。
睡眠不足やアルコール摂取は男性ホルモンを低下させますので、十分な睡眠をとって、過度の飲酒を避けるなど、健全な日常生活を心がけて継続していくことも大切です」
さらに、こんなことも。
「楽しいことをしているときに、男性ホルモンが増えることもわかっています。ゲーム、ギャンブルなども有効です。女性と話したり、エッチしたりという刺激は、定期的に欲しいものです。自慰行為でもいいと思います。やはり性的な刺激は、EDそのものへの対策としても役に立ちますから」
■3種類の治療薬
現在、日本では「バイアグラ」をはじめ、「レビトラ」「シアリス」の3種類のED治療薬が認可されている。
「ED治療薬のなかで、私が個人的におすすめするのはシアリスです。効果持続時間が長く(約36時間)、食事の影響も受けにくいので、使い勝手がいいのです。
ED治療薬は性欲を促進するのではなく、性的興奮時の勃起の質を改善する薬です。薬を飲んだからといって、急にムラムラして勃起するわけではありませんし、性欲が増すわけでもありません。
男性更年期の治療では男性ホルモンを注射しますが、こちらは長年忘れていた朝勃ちが復活するなどのED改善効果に加えて、性欲そのものの回復も期待できます」
そして最新のED克服術も。
「低出力の衝撃波を陰茎海綿体に照射して、血管を再生させることで勃起不全を改善へと導く、ED衝撃波治療機器というマシンもあります」
ん〜、それは最後の手段ということで、まずはスクワット開始!
(週刊FLASH 2018年8月7日号)