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「男の更年期障害」トータルな心身不調をセルフチェック!
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2018.09.04 20:00 最終更新日:2018.09.04 20:00
日本人の成人男性4人に1人、50代、60代になると2人に1人ともいわれるED(勃起不全)。近年、EDと合併して発症するものとして注目を集めているのが、「男の更年期障害」 だ。正式名称は、「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」という。
「加齢にともない、男性ホルモンであるテストステロンの量が低下することで、心身に不調が起きてしまうのです」
女性の更年期障害は広く知られている。女性の場合、閉経に向かい急激に女性ホルモンが低下するが、男性の場合、加齢にともなう男性ホルモン(テストステロン)の低下は緩やかで、個人差も大きいため、男の更年期障害については長く認知されてこなかった。
「2010年に権威ある医学雑誌にLOH症候群についての報告がなされ、男性の更年期障害が広く認知されるようになりました。50代以上の男性なら誰でも発症する可能性があります。
更年期障害を疑って我々のクリニックを受診する男性は、以前に比べて疲れやすくなった、ちょっとしたことでイライラするなどの精神面の不調に加えて、EDについて悩んでいる場合が多いです」
では、さっそく、更年期障害のセルフチェックをやってみよう。表は、「男性更年期障害」を扱う病院では広く一般的に使われている問診表だ。
上から順番に、ここ数カ月から半年ほどの自分について、そういった症状が「ある」のか「ない」のか、5段階評価で数字に○をつけていこう。
それが終わってから、「要因別合計点」の部分に書かれた項目要素(質問の数字)を参照しながら、各合計点を出す。
「男性更年期障害」は、男性ホルモンの低下が唯一の原因ではなく、さまざまなストレスや心身に悪影響のある生活習慣が重なり合って生じるもの。
そのため、症状は複雑で多岐にわたるのだが、大別すると、心理(精神)的症状、身体的症状、性機能的症状の3つになり、人によって出る症状に偏りが現われることが多いのも特徴だ。
この問診表でセルフチェックすることで、すべての質問の合計点から「男性更年期障害」の疑いがあるのかどうかを判断できる。同時に、「要因別合計点」を見ることで、疑いがある場合は、身体、心理、性機能の症状のなかでも、どの要素の症状をより重く自覚しているのか、不調の傾向を測ることができるのだ。
ちなみに性機能的症状には、
(1)性欲の低下
(2)ED(勃起不全、中折れ)
(3)病的な早漏や遅漏、がある。
もっとも、表のセルフチェックで重度の更年期障害が疑われたり、すでにEDの顕著な自覚症状がある人は、自分でどうにかしようとはせずに、専門の医療機関を受診したほうがいいだろう。