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女医が教える「医学書エロスの世界」8330人の女性器の本も

夜バナ 投稿日:2019.03.10 20:00FLASH編集部

女医が教える「医学書エロスの世界」8330人の女性器の本も

 

 医療関係者だけが読んでいる高額な医学専門書には、脚色のない真実の「性知識」があった。専門用語から香り立つ「性の奥深さ」を、東京都内の大学病院婦人科に勤務する、高橋怜奈医師の解説を交え、紹介する。

 

●専門書1冊め:
『増補改訂版 日本性科学体系5 日本女性の外性器−−統計学的形態論』(フリープレス)
笠井寛司(性科学者・元滋賀医科大学助教授)著
価格4万7619円(税別)

 

「大学病院の書棚で見つけたときは衝撃を受けました」と高橋医師も驚愕する1冊だ。

 

 笠井医師(故人)が30年にわたり診察した、日本人女性8330人の外性器やその周辺を接写した労作。ここにも、医学書ならではの、性行為の指南があった。たとえばこういう一節がある。

 

《性感帯に直接加わった性的刺激に対して、最初に性反応を示すのはpubes(注・恥毛)である。(中略)あらゆる性的刺激に対して感受性を示す初発兆候はpubesの立毛現象である》

 

 そして、それは《性交を前提に下着を脱いで外性器を露出させることを女性に意識させ》ると顕著に現われる……など、女性の絶頂と女性器の反応について、学術的かつ艶めかしい記述が満載となっている。

 

 一方で、小陰唇の性的変化はわかりやすい。未産婦も経産婦も、興奮時には小陰唇が2倍〜3倍の大きさになる。そして未産婦はピンク色から明赤色に、経産婦は明赤色からワインレッド色に変化するという。

 

 自分の女性器の形状が「変だ」と悩む女性は少なくない。だが本書を読めば、その大半は正常で、立派な「個性」だとわかるだろう。購入は医療・研究目的のみ可。

 

一般向け役立ち度★★★☆☆

 


●専門書2冊め:
『醫心方 第二十八巻 房内編』(泉書房)
丹波康頼(鍼博士)選
定価8500円(税別・現在は絶版)

 

 東洋医学の分野でも、大定番の性の奥義書がある。日本の漢方医・丹波康頼が中国の医学書など200以上の文献をもとに、984年に編纂。養生法などを症例別に編集した日本最古の医学全書が『醫心方』だ。

 

 全30巻からなり、第28巻の「房内編」には、男女の夜の営みを通じての「長寿の秘訣」などが書かれている。含蓄に富んでいて、現代の性行為にも役立つ。

 

 泉書房版の現代語訳を読むと、こうある。

 

《深浅、遅速、左右へ撃つ、なでるなどの行為は(中略)たくさんあります。ゆっくりツッツッと突く、それは、鮒が餌の付いた鉤針をつつき弄んでいるさまに似ています》

 

 上記のように愛撫術を教え、さらに口淫へと続く。

 

《男は女の下唇を口にふくみ、女は男の上唇を内にたたえ、ときに吸い合い、その唾液を戴きます》

 

 そして、指南はいよいよ性行為に。

 

《交接におよぶときは、最初に女の手を自由にさせ、身を安らかにして両足を曲げさせます。男は、その間に入り抱き、女に口付けをして舌を吸い奪います。玉茎は、門戸の左右両側をひいて攻めます》

 

 そのうえ、体位を約50種類も紹介。《活動力を失った玉茎が生き返る》《もろもろの病がなくなる》など、実践したくなってくる。

 

一般向け役立ち度★★★★★

 


(週刊FLASH 2019年3月5日号)

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