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中沢けんじ「『想い出がいっぱい』封印を解いた杉並の住宅街」

エンタメ 投稿日:2016.11.25 20:00FLASH編集部

中沢けんじ「『想い出がいっぱい』封印を解いた杉並の住宅街」

 

「僕らはこの曲でイメージチェンジすることになったんです。ファッション的にはモード系(笑)。デビュー3年めで、ここが勝負だ、と」

 

 5thシングル『想い出がいっぱい』は、山口百恵を手がけたディレクターが参加し、作詞に阿木燿子を起用。アニメ『みゆき』のタイアップ効果も手伝い大ヒットした。

 

 だが、「音楽を見失った」H2Oは、その2年後に解散。中沢さんは『想い出~』を封印する。

 

「歌いたくなかったんです。ソロになって、英語詞のR&Bやロックを歌ってみたけど、お客さんの反応があまりよくなくて。自分の音楽は自己満足なのか、と悩んでいました。

 

 そんなある日、杉並の住宅街を散歩していたら、子供たちが合唱する『想い出~』が聞こえてきたんです。そこは中学校の音楽室で、歩きながら涙が止まらなくなった。6年間、この曲を封印してきた僕はなんて小さい人間なんだろう? と。

 

 このとき、歌おうと決心した。僕にとっての『想い出~』は、自分自身を量る歌。歌い手として成長を感じることもあれば、まだまだって、叱咤されることもある。

 

 また、『卒業式や音楽の授業で歌いました』『子育て中に、大人の階段を昇っていると感じました』という声をもらって、僕だけでなく、いろんな人の人生に大きく関わっている曲なんだな、と思います」

 

<H2O『想い出がいっぱい』>

1983年3月25日発売
作詞:阿木燿子 作曲:鈴木キサブロー
●売上枚数:43.0万枚(1983年)
●ザ・ベストテン初登場:1983年9月1日9位
●最高位:7位 ●連続ランクイン:6週

 

カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>

 出だしの部分は語りかけるように、ひとつひとつの音符を短くしていいと思います。サビの「階段昇る」の「のーぼるー」の下から上への音程をしっかり上げること。あと、リズムを意識して歌いましょう。

 

<中沢けんじ Kenji Nakazawa>

 1957年長野県生まれ。59歳。1976年、H2Oを結成。1980年、『ローレライ』でデビュー。1983年、アニメ『みゆき』の主題歌、エンディングテーマソング『想い出がいっぱい/10%の雨予報』が大ヒット。2004年熊本県大津町に移住し、現在は熊本県を拠点に活動中。♫中沢けんじ今年もありがとうLIVE♫ ~2016年に想い出がいっぱい~12月4日(日) Radio Days

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