連載
【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】雀荘の従業員
連載FLASH編集部
記事投稿日:2017.05.27 16:00 最終更新日:2017.05.27 16:00
急な階段を3階まで上り、扉を開けると、聞こえてくるのは麻雀牌をかき混ぜる音……と、ねこの鳴き声! 都営大江戸線練馬駅にほど近い「Newゲストルーム」は、5匹のねこがお出迎えしてくれる雀荘だ。それにしてもなぜ、雀荘にねこが?
「当初の目的は、ネズミ対策でした。専門業者に駆除を頼むと20万円くらいかかり、しかも2カ月に1回はやらないといけないらしくて。そこで、ねこを置いてみてはどうかと思ったんです。もともとは私、ねこアレルギーで苦手だったんですが……(笑)」(オーナーの高村千香子さん・以下同)
最初はミルキーだけだったが、1匹では寂しがるのでショコラも飼うことに。その調子で次々と増えて、気づけば5匹の大所帯になってしまった。ねこたちはふだんは、ポットやおしぼりケースなど、温かいものの上でゴロゴロしており、実際にネズミを捕ることはない。しかし、においや鳴き声が功を奏してか、ネズミはすっかり出なくなったという。
「お客さんも、ねこを気にしない人ばかり。好きな人はねこ用のおやつを持ってきて、あげたりしています。『おいで』と呼ぶと、膝の上にのるんですよ。麻雀の邪魔をするようなことはありません」
お店の5匹の間で、子供が生まれてしまうこともあった。そんなときは、ねこ好きのお客さんがもらい受けている。
「そうするおかげで、私たちが旅行に行くときなど、ウチの子たちを預かってもらう関係ができました」
こんなかわいい「従業員」がいれば、麻雀の多少の負けも、水に流せるかもしれません!
(週刊FLASH 2017年6月6日号)