連載

【数字は踊る】サッカーは面白い!

連載FLASH編集部
記事投稿日:2016.04.28 18:00 最終更新日:2016.05.03 17:01

【数字は踊る】サッカーは面白い!

写真:AFLO

 

●国の威信をかけた戦い

 

 2014 年W杯ブラジル大会は手に汗握る好ゲームの連続だった。4年に1 度のワールドカップは、全世界のテレビ視聴者がオリンピックより多いので有名だが、まさに世界中を熱狂に陥れた。

 

 各試合には国の威信がかかっていて、決勝戦でドイツが勝ったときのメルケル首相の喜びようは印象的だった。

 

 決勝戦当日、ドイツのブランデンブルク門のパブリックビューイング会場に詰めかけた観衆は20万人といわれ、さらに、ドイツチームの凱旋パレードは50万の人で沿道が埋め尽くされた。

 

 ドイツに限らずサッカーを国技とする国はじつに多い。

 

 米国も大変な熱の入れようだった。米国といえばアメリカンフットボール、野球、バスケット、アイスホッケーが4大スポーツとして人気があり、サッカーの人気はさほどではなかった。

 

 ところがニューヨーク・タイムズ紙によれば、グループリーグの米国とポルトガルの一戦は、米国内で2470万人がテレビ観戦をした。

 

 これは、上原浩治投手が活躍した昨年のワールドシリーズ全6 試合の平均視聴者数1490万人を超え、今年6月のバスケット・ファイナル戦5戦の平均視聴者数1550万人も超えた。

 

 ただ、アメフトの王者を決める、2月のスーパーボウルの視聴者数は1億1150万人だったというから、桁違いではある。

 

 決勝トーナメントの米国とベルギー戦をテレビ観戦したオバマ大統領は、直接選手に電話をかけ称賛を送った。大統領は「プレーしたことのないスポーツで、夢中になったのはサッカーが初めて」と語った。  

 

 サッカーは大統領まで虜にしたのである。8月2日にミシガン州で行われたマンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリードの一戦では、10万9318人という米国サッカー史上最多観客数を記録した。米国のサッカー熱は本物のようだ。これからは、米国のサッカーからも目が離せない。

 

●サッカーの次はラグビーだ

 

 国際サッカー連盟(FIFA)に加盟している国と地域は、6月5日現在209である。

 

 外務省によれば国連の加盟国は193カ国であるから、それより多い。実際、今回のW杯の予選には203の国と地域が参加し、予選を勝ち抜いた31チームと開催国のブラジルだけが出場できた。

 

 ただし、加盟国数に限ればバレーや卓球、バスケットの各国際連盟のほうが多い。

 

 だからといってW杯のような大規模な大会ができるわけでは ない。フォーブス誌によれば、FIFAのマーケティング権利収入(スポンサーから得る権利使用)はW杯ブラジル大会だけで412億円(年間収入の29%)だった。

 

 それだけ人気が高く収入も多い。

 

 世界的に有名な監査法人デロイトによれば、昨シーズンのサッカークラブの収入ベスト3はレアル・マドリード(約711億円)、バルセロナ(約661億円)、バイエルン・ミュンヘン(約591億円)となっている(1ユーロ137円換算)。

 

 日本経済新聞は欧州のサッカー全体の収入は2兆円程度で、米国のアメフト全 32チームの合計収入が約8400億円、野球全30チームの合計収入は約6500 億円、日本のプロ野球は全12チームで約1400億円としている。

 

 日本ではいちばん人気のあるスポーツが野球で、サッカーは2 位が相場だが、3月に発表された三井広報委員会の調査では、興味のあるスポーツとしてサッカー(35.2%)と野球(35.1%)が拮抗していた。

 

 W杯が終わりサッカー人気も一段落だろうが、ラグビーが虎視眈々と人気回復を狙っている。来年の9月にはW杯がイングランドで開かれ、2019年には日本での開催も決まっている。

 

 日本代表は現在国際試合で10連勝中、ランキングはいまや世界10位だ。本当に強くなったラグビーこそ、国民の期待を裏切らない、か?

 

(週刊FLASH 2016年9月9日号) 

続きを見る

【関連記事】

今、あなたにおすすめの記事

連載一覧をもっと見る