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女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」結婚を急かされたくない…

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.22 16:00 最終更新日:2020.08.22 16:00

女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」結婚を急かされたくない…

 

【宮崎さん、助けて!】

 

 毎年、お盆と正月に帰省すると、必ず、両親から「まだ結婚しないのか?」「彼氏はできたのか?」と聞かれます。祖父、祖母、おじ、おばからも言われ、親戚の集まりは毎回その話になるので帰りたくなくなるのです。

 

 今年はコロナで帰省するのを自粛しましたが、なぜ親って早く結婚させたがるのでしょうか? 田舎ってそういうのが本当に面倒だと思うのですが、宮崎さんは宮崎県出身ですよね? そういう経験はありますか?

 

 

【お答えしましょう】

 

 田舎あるある!!! ですね!!!

 

 質問者さんの年齢がわからないのですが、私は、26歳までお見合いの話が来ていました。お相手は、校長先生の息子さんとか、京都のお医者さんとか、、、母を通してでしたので、詳しくは聞いていないですが、田舎では本当に世話を焼いてくれるから、ある意味結婚しやすい環境かもしれませんね。

 

 私は、学校の先生の娘として育って、学校の先生の子供イコール優秀ではない! むしろ、自分を見てやめたほうがいい! と判断してしまい(偏見ですが)、校長先生の息子さんはなにも聞かずにお断りしてしまいました。

 

 京都のお医者さんは、相手のご実家の隣に別宅としてお家を建ててあげますとお母様に言われ、私の母親が庭いじりが好きだったのを知って、京都から庭師と宮大工を派遣すると言われて、売られていくような気持ちになり、

「やーめーてーーーーーーー」

 とお願いしました。

 

 いろいろと贈り物までちょうだいしたそうですが、全部返品してくれと頼みました。母はちょっと欲しそうでしたけども(笑)。

 

 そんなお見合い話も、30歳になると「行き遅れ」と分類され、ぱったりなくなったそうです。でも、いま思えば、そうやって周りの人がいろいろと話を持ってきてくれるのは、面倒なこともあれば、ありがたくもあるような・・・(笑)。

 

 ただ、世間話のように、「結婚はまだなのー?」って言われるのは、確かに苦痛です。その気があっても出会いがないこともあるわけで、、、出会いを探して婚活を頑張っても、その過程で傷ついたりすることもあったり。。。言われる側からすると、超迷惑なのです。

 

 言う側は、本当に大したことを考えてなくて、特に親戚の方が言う場合は、単なる世間話でしょう。実は「いないだろーなー」っていうのもわかっていて、でも話題がないから言ってみた的な感じだと思います。

 

 私みたいに結婚して、離婚した場合は、特に田舎では腫れ物を触るみたいに気を使ってくれますし、しかも40歳独身バツイチなんて、一番怖くて聞けない状況だと思いますので(笑)、私は、もう田舎では超ラクになりました。

 

(のぶちゃんは、もう無理なのかもね~)
(離婚して5年経ったしねー)
(まだもう1回いけるんじゃないの?)

 

 と思っているかもしれませんが(偏見)、そこは私が怖いのか、余計なお世話だと思われることがわかっているのか、一応、世間様に顔を出して仕事をしているから気を遣っているのか知りませんが、一切言ってきません。

 

 正直、人にどう思われても、40歳・バツイチ・独身の三拍子は整っているわけで、隠すこともしませんし、「そのままの私ですが、何か?」って感じの図太い女になってしまいました。

 

 ですが、30代女性の皆さん、男性の皆さんに対する「結婚まだなの~?」はやめましょう!

 

 言われた側も、今後、言われないための対処方法を考えましょう。私ならいくつかありますが、、、

 

(1)こちらから編(相手からは言ってこないでよバージョン)

 心配しなくても、いつかは出会えると思うので。今は仕事に集中している時期なので、これから先できたときにはこちらからすぐに報告しますので~。

 

(2)興味ナシ編(何を言われても答えは1つしかないよバージョン)

 今は結婚にいっさい興味がないので、期待されても厳しいよ!

 

(3)とどめ編(私に会えなくていいの?バージョン)

 それ言われ続けるんだったら、実家に帰って来るのがイヤになって、帰ってこなくなるかもよ?

 みたいな感じで伝えると、親からすると、なにより子供が帰ってくるのが楽しみなわけなので、絶対に言わなくなると思います。

 

 親戚のおじちゃん、おばちゃんのことは放っておきましょう。どうせ結婚したらしたで、とにかくいろいろと言ってくるに決まっているので、右から~左へ~です。

 

 もう一つ、私がやめてほしいことがあります。それは、子供のことです。

 

 私の友人でずっと不妊治療をしている方がいました。結婚も20代前半でしたが、なかなか子供に恵まれず、親戚の集まりでは、

 

「そろそろじゃないの~?」
「もう作った方がいいよ~」

 

 と悪気もなく言ってきたり、挙げ句の果てに、自分の赤ちゃんや、人の赤ちゃんを抱っこさせて、「ほら~赤ちゃん抱っこしたら欲しくなったでしょ~?」と言ってきたり、、、

 

 聞くだけで呆れてしまいますが、田舎では、子供は嫁に行って当たり前、結婚後は赤ちゃんを授かって当たり前・・・という風習がまだあったりするのです。

 

 本当に欲しくない夫婦もいるだろうし、作ろうとして不妊治療をしてもなかなかできない人もいます。

 

 私の友人はずっと不妊治療し、何度も何度も採卵して、激やせしたり、肌がボロボロになっても頑張っていました。10年ほどやって、もうあきらめようと決めたとき、ホッとしたと言ってました。これで、親戚にも親にも何にも言われなくてすむ・・・それだけで、涙があふれたそうです。相当なプレッシャーだったのでしょう。

 

 田舎の結婚は大変です。何気ない一言が、人を傷つけることがあります。悪気はなかったかもしれません。それでも、傷ついているかもしれないのです。傷つかなかったとしても、イヤな思いをすることもあります。

 

 私も以前、似たような経験をしました。

「そういうこと言われるとイヤだよ」ときちんと告げたにもかかわらず、話を続けてきたので、不機嫌になると、「こんなの単なる会話じゃん」と言われたことがありました。

 

 単なる会話でも、相手がイヤな気持ちになることがある。その、イヤな気持ちになることがわからない人とは、距離をおくべきだと思いました。

 

 ノリでなんでもかんでも許されると思っている人、人の痛み・気持ちに無頓着な人、一緒にいてイヤだなと思う人とは距離をとっていいと思います。たとえ、それが親であろうと、親戚であろうとも。

 

 イヤな感情を持つ時間ほど、惜しいものはありません。人にとって一番大切なものは時間です。その時間を誰と過ごし、幸せに感じられるのか、、、そして家族だから、自分のすべてを受け入れ、理解してくれるとは限りません。

 

 友人でも、知人でも、一緒にいて心地いい人は大切な人です。家族だからこそ、遠慮なく何を言っても許されると思っている人もいますが、それは間違いです。1人の人間として、イヤなことはイヤといいましょう。

 

 今年は帰省できなかったので、私も親と会えませんでしたが、私の親は、私に対して3つの大きなあきらめをしてくれました。

 

 20歳になったとき、宮崎で学校の先生になる夢をあきらめ、
 30歳になったとき、結婚をあきらめ、
 40歳になったとき、再婚をあきらめたそうです。

 

 ですが、31歳で結婚しましたし、34歳で離婚もしました。今後も何が起こるかわかりません。ただ、親があきらめてくれたことで私は幸せになりました。

 

 結婚しても、離婚しても、独身でも、子供ができなくても、自分の子供が生き生きと生きてくれている姿が嬉しいと言ってくれたときは、本当にこの人が親でよかったと思い、感謝しました。

 

 私の母も地元ではいろいろ言われているのかもしれませんが、私には一切言いませんし、宇宙人を産んだと言って笑っていると聞いたことがあります。それはそれでありがたいと思いました。

 

 今年はコロナで、当たり前のことが当たり前でなくなりました。当たり前のことなんてないんですよ! だったら、たまに帰省して、ふだん会えない家族、親戚と会えたら満足だと思いましょう。

 

 あんまりイヤな気分になるのなら帰省しなければいいのです。でも、我慢できないほどでないのなら、笑顔で楽しく過ごしましょう。それが親孝行だと思っています。

 

宮崎宣子(みやざきのぶこ)
 宮崎県宮崎市出身。早稲田大学卒業後、日本テレビアナウンサー。現在はフリーアナとして活動しつつ、実業家としてオーガニックハーブ販売中

 

※宮崎アナへの人生相談はインスタグラム@miyazaki_nobukoで募集しています

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