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伊藤健太郎が釈放…懲役刑回避のために「示談」で負うべき4つの“枷”

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2020.10.30 20:51 最終更新日:2020.10.31 11:22

伊藤健太郎が釈放…懲役刑回避のために「示談」で負うべき4つの“枷”

 

 10月30日の20時13分、道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された俳優の伊藤健太郎(23)が、警視庁湾岸署から釈放された。黒のスーツに身を包み、白いワイシャツに黒ネクタイを締めた伊藤は、髪をぴっちり七三分けにしていた。

 

 

 現場は、同署で9月30日に伊勢谷友介被告が保釈されたときと比べ倍以上になる、20名超の警備にあたった警察官が出動していた。これは伊勢谷被告が保釈されたとき、“迷惑ユーチューバー” が乱入した事態があったため、不測の事態に備えた形だ。

 

 そんな厳戒態勢のなか、90度以上の角度で、深々と3回お辞儀をした伊藤。報道陣に向かって、こう言った。

 

「事故を起こしてしまい、申し訳ありません。深く反省しています。自分のせいでケガをしてしまった人には、一生かけて償っていきたいと思います。関係者の皆さまには、ご迷惑をおかけしました」

 

 その後、また深々と7秒間にわたりお辞儀をし、起き上がった伊藤。「失礼します」と報道陣に声をかけ、車に乗り込む前に再度、一礼した。約2分30秒ほどのことだった。

 

 伊藤は、東京・渋谷区の路上で事件を起こしたことから、10月29日の逮捕後には、いったん警視庁原宿署に拘束、取り調べを受けていた。しかし同日15時過ぎ、留置のため湾岸署に身柄を移送されたのだ。

 

「伊藤が逮捕された原宿署は、2009年に現在の場所に新築移転された、警視庁内では比較的新しい署です。女性留置施設もある署で、芸能人などが原宿署に逮捕されると、そのまま留置し、送検する場合が多くありました。

 

 原宿署で拘留していたのに、わざわざ湾岸署に移送するのは、送検時の混乱を避けるためでしょう。それは、彼が “人気者” だからにほかなりません」(警視庁担当記者)

 

 大麻所持容疑で2020年9月に逮捕された伊勢谷友介被告も、湾岸署に移送され、起訴後に保釈されたのは記憶に新しい。2019年にも、ピエール瀧、沢尻エリカ、田口淳之介、スノーボードの国母和宏選手ら、多くの著名人が湾岸署に留置されていた。“人気” があると、なぜ湾岸署に移送されるのか。

 

「湾岸署は、周辺に民家も商業施設も少ない場所にあります。わざわざ湾岸署に来るファンの数も少ないですし、報道陣が殺到しても、混乱しません。さらに湾岸署には、警視庁本部の留置施設があります。同庁としては、人気の芸能人を留置するには、都合のいい署なのです」(スポーツ紙記者)

 

 翌10月30日の午前9時過ぎ、東京地検に送検された伊藤。たくさんの報道陣が詰めかけるなか、警察車両の3列目中央に座った伊藤は、金網越しにマスク姿でオドオドした表情で報道陣を見ていた。

 

 検察側は勾留請求をせず、ふたたび湾岸署に戻されたあと、釈放となった。勾留請求なしの理由については、「逃亡や証拠隠滅の恐れがないと判断された」と報じられている。

 

 はたして伊藤は、どんな罪を負うことになるのか。レイ法律事務所の河西邦剛弁護士は、次のように解説する。

 

「今回のようなケースでは、まず弁護士が被害者と話をして、『示談』になるかどうかが、第一のポイントになります。その際に重要になるのは、自動車とバイクの事故で、伊藤容疑者の過失の割合が『10対0』になるかどうかです。

 

 加えて、被害者の障害の程度もポイントです。たとえば後遺症が残るような場合だと、すぐに示談は難しいかもしれません。しかも伊藤氏は現場から逃げていますので、被害者の被害感情は、強いことが想定されます。

 

 さらに示談になっても、

 

(1)被害者の治療費
(2)慰謝料
(3)休業補償
(4)バイクの修理代

 

 上記4点の補償の必要が想定されます。示談金は、相当な金額になることが見込まれます。もちろん、被害者が納得できるかどうかというのも、大きな問題になります。

 

 一方、示談が決裂して起訴された場合の量刑は、ひき逃げで救護義務違反だと『懲役10年以下』と重い懲役刑になります。とくに救護義務違反は重いんです」

 

 湾岸署から伊藤を乗せた車が走り去る際には、ファンから「健太郎ー! 頑張れー!!」と声があがった。釈放は “終わり” ではなく、問題解決への長い道のりの “始まり”。伊藤は、重い “枷” を背負っていくことになる。

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