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ロケ現場撮! 米倉涼子「新聞記者」ファッションを元日経記者・鈴木涼美が判定
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.13 08:38 最終更新日:2020.11.13 11:55
11月上旬、大人たちが集う東京・神楽坂に、ベージュ系のスーツにコートをまとった、女優・米倉涼子(45)の姿が――。大勢のスタッフとともに、ロケ撮影を敢行していた。
米倉が撮影していたのは、2021年にシリーズ配信が予定されているNetflixドラマ『新聞記者』。同作は、2020年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞という主要3部門を総なめにした、同題映画のオリジナルドラマ化だ。
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米倉が演じるのは、映画でシム・ウンギョンが主演した、信念あふれる女性新聞記者。そこで今回、元日経新聞記者で「記者時代は、ミニスカートを履いて胸が開いた服を着ていることもあった」という作家の鈴木涼美氏に、米倉の “記者スタイル” を評価してもらった。
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――米倉さんのような記者は、実際にいるものですか?
「あんなにスタイルが良くて綺麗な方は、記者にはいません! そもそも、『日本に何人いるか』というレベルの美女じゃないですか(笑)。ただもちろん、一般的にみて『美形だな』『スラッとしてるな』という記者はいましたよ。
それから、『きみはペット』(TBS系)っていうドラマがあって。主人公が女性の新聞記者だったんですけど、そこに出てくる “カッコいいオトナの男” みたいな男性記者も、現実にはいませんでしたね」
――米倉さんのような記者がいたら、”永田町のおじさん”の反応はどうでしょう?
「取材はあくまで人と人、1対1の関係性でおこなわれるものなので、対象がどのような方かに左右されますね。米倉さんの “記者のお芝居” を見ていないのでイメージで話しますけど……、彼女のように頭がよくて強い芯のある女性に好意的な方もいれば、ある意味、怖がって心を閉ざしてしまうような方も居るんじゃないかなと、実体験からは思います。
霞が関の人たち(官僚)も、『明らかに女好きだな』というような方もいれば、男女分け隔てなく人間を見る方、そして男性記者の方が信用できると思っている方もいるので、そこは本当に人それぞれですね。
ただ、こんなに美しくて目立つ人がいると、記者クラブ内の同業者で話題になることぐらいは、あるかもしれないですね。
以前、『週刊文春』で私が取り上げられたとき、記者時代の知人の言葉として『裏ではキャバ嬢と言われていた』なんて書かれたこともあります……誰が言ったのかな(笑)」
――米倉さんの “記者ファッション” はどうですか? また、会社や部署によって服装に特徴はありますか?
「ロケの写真を見た限り、米倉さんの服装には、大きく現実離れしている印象はありませんね。記者の基本としては、『毎日スーツでキメている』というような感じではなく、どこでも寝られて、走れるような、実用性重視の服装になっていきます。
もちろん所属部署や、在籍する新聞の社風、取材対象などによっても本当に様々ですが、たとえば私が所属していた日経新聞だと、取材相手が金融関係の方になることも多く、他紙の記者よりは、少しカッチリした記者が多かったかな。
それから、私がいた東京都庁の記者クラブでは、都庁の職員の方も茶髪でOKだったりと自由度が高く、カジュアルな装いの方が多かったので、記者も比較的ゆるい格好の人が多かったです。男性はおしゃれな人以外は惰性のスーツという人も多いですが(笑)」
――ご自身がされていた服装で、印象的なものは?
「白いスーツに長い爪で、デコった(ラインストーンで装飾した)ICレコーダーを持った私が、橋下徹さんの後ろに映り込んだ写真が世に出たときは、『何ていう格好で取材しているんだ!』と親から電話がきました。
白いスーツを毎日着ていたというわけではないですが、新人の頃は『顔を覚えてもらわなくては』という目論見もあって、学生時代の派手な服のまま取材していることは多かったですね……。
逆に、整理部という編集セクションにいたときは、外に出て人に会うこともほとんど無かったので、毎日ジャージのような汚い格好でした(笑)」