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女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」奥さんが鬼嫁でつらい…

芸能・女子アナ 投稿日:2021.01.30 11:00FLASH編集部

女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」奥さんが鬼嫁でつらい…

 

【宮崎さん、助けて!】

 

 奥さんが鬼嫁です。放送中のドラマ『知ってるワイフ』みたいに、大学生のときに付き合ってた人と結婚してたら、いまどんな人生なんだろうと思うんです。子育てに忙しく、帰っても寝てるし、僕のことはそっちのけ。正直、なんのために働いてるのかわからなくなります。

 

 

【お答えしましょう】

 

 甘い!!!!!!!
 本当に甘い!!!!!!!!

 

 いまの奥さんを幸せにできなくて、「あのときは」とか言ってる時点で、甘い! 一度、ここで考え直してみませんか?

 

 実は、『知ってるワイフ』は私も見ています(笑)。奥さんが育児と介護と家事に追われて、さらにはバイトまでして生活費を工面しているなかで、旦那さんは、仕事から帰ってきて、こっそりゲームするのが生きがいで、、、優しい言葉もなく、夜ご飯もなく、罵倒されたり、文句言われたり。

 

 お互い悪循環のなかで、過去に戻って、お金持ちの彼女と結婚して、幸せに生活して・・・こっちの選択が正解だったと思いつつ、いろんなことが起きてゆく。3話くらいでここまでだったような。

 

 私は、なんとなくですが、あのときのあの人と結婚したとしても、幸せだったとは思えないんです。過去の恋人は、きっとどの人もうまくいかなかったから別れたわけで、、、別れるということはご縁がなかったんだなと思います。

 

 私の最初の恋愛は中学3年生でしたが、そのとき初めて人を好きになったと思います。

 

 彼は県で一番頭のいい高校へ行く学力を持っていて、もちろんその学校が第一志望でした。私は、3番目くらいの高校しか行けそうになかった。やさしい彼は、志望校を変えて、同じ高校へ行こうとしてくれました。

 

 学校の担任も塾の先生も、揃って私に「別れなさい」と言ってきました。

 

 担任の先生なんて、母親との三者面談で、

 

「〇〇君が、宮崎さんとお付き合いしているのは知っていますか? その〇〇君が志望校を変えようとしています。お母さんから娘さんに、誑かさないように言ってもらえますか?」

 

 と言ってきました。母親は付き合っているとは知らず、ポカ~ンとしていました。私は私で、「誑かす」という意味がわからず、辞書で調べました。。。「たぶらかす」騙して惑わす。人を欺く。。。衝撃的な2つの意味を知りました。

 

 担任の先生の言うように、彼のこれからの人生の可能性を潰さないでほしいと言われたら、そうかもしれないと思いました。

 

 当時は中学生ですから、高校3年間、大学4年間、さらには就職して結婚して、、、そこから数十年ずっとうまくやっていかなかったら、彼は私と同じ高校へ行ったことを後悔するだろうと思い、別れを決めました。

 

 でも、ですよ。別の考えもあったわけです。私と同じ高校へ行き、大学へ行き、そして結婚して幸せになればいいじゃん! と。同じ宮崎県出身者ですから、結婚して、宮崎で就職して、宮崎に家を建てて、子供産んで幸せに暮らしていたかもしれないわけです。

 

 私は彼と別れて、高校時代、なんの刺激も未来も感じられない日々を過ごしました。そして、担任の先生にいろいろ言われたことで、宮崎にいたら恋愛もこれから先の人生もいろんな人に邪魔されると思い、なんとか宮崎から出たいと思ってアナウンサーという道を見つけました。

 

 一方の彼はどうだったのか。

 

 中学3年生のとき、私は、彼のために別れたつもりでした。彼は念願かなって一番頭のいい高校へ行きます。ですが、その高校に入って燃え尽き症候群になり、勉強しなくなり、浪人して関西の大学へ行ったそうです。

 

 その後のことは知りませんが、高校生活が本当に楽しくなかったそうで、彼は大人になってから友人に「同じ高校に行ったらよかった」と言っていたそうです。

 

 もし一緒の高校に行っていたら、中学の友達がほとんどそのままいたわけで、、、同じ高校に行って、途中で別れたとしても、彼はもっといい大学へ行けたかもしれません。少なくとも、高校生活は楽しかったに違いなくて・・・。

 

 私は、先生に誑かすなと言われたから、彼のためにと思って別れたつもりでした。受験生だし、付き合っている場合ではないし、勉強しなくちゃいけないから、気持ちが冷めたと言いました。だから、「一番頭がいい高校へ行った方がいい」と伝えました。

 

 私と一緒に高校生活をエンジョイしながら、一緒に進学先を考えたり、将来の夢を話し合ったりした方が、彼にとっても私にとっても幸せだったかもしれません。でも、そう考えられなかった時点で、私は彼とはご縁がなかったんだと思います。

 

 たらればの世界なので、「もし~なら」「もし~していれば」なんていろいろ言えますが、私があのとき、彼と一緒にいる未来を信じられれば、お互い違った人生が待っていたことは間違いありません。

 

 そして私は、アナウンサーになる人生を選ぶこともなかったし、宮崎県を出る選択もしなかったでしょう。

 

 考えてみれば、結婚でも離婚でも同じような気持ちでした。結婚したときは、もうこの人と一生添い遂げていくと思っていたはずなのに、離婚するときは、お互いが他の人生を選んだ方が幸せになると思いました。

 

 こうした人生の選択はたくさんありましたが、いま41歳になって思うことは、どの人生にも戻りたくないということです。

 

 結局、戻ってもいまの人生を選んだのではないかと思うし、いまが幸せでないなら、どんな人生を選んでも幸せになれなかったと思います。

 

 なので、質問者さま。
 もし、大学のときの彼女と結婚していたら幸せだったと思っているなら大間違いで、その彼女も鬼嫁になっていたかもしれません。たらればの世界なんて、なんの意味もないのです。

 

 特に、終わった過去はすべて美化されます。人生は、特に隣の芝生は青く見えるものです。

 

 料理を作ってくれないなら、俺がたまには作ろうか~? と言ってみたり、優しくしてくれないなら、こっちから家事を手伝ってあげてください。

 

「~してくれない」の前に、何かしてあげてますか? ありがとう! 大変だね! 手伝おうか? と言えてますか? 一緒にいる時間が長くなると、お互いに自分のことしか見えなくなります。

 

 一度離婚した私としては、やはり相手のことを思いやれなくなると、人間関係が破綻することはよくわかります。友達でも恋人でも、相手のことを思うから幸せになれるし、自分も幸せを感じられるのです。

 

『知ってるワイフ』で面白い格言が紹介されました。
《男は、良妻を持てば幸せになり、悪妻を持てば哲学者になる》

 

 男の人は女性次第ってことなんですかね(笑)。でも、哲学者になる前に、まずは奥さんを幸せにしてあげるにはどうしたらいいかを考えてみてください。

 

 もちろん、いろいろやってダメな場合もありますし、結果的に他の人生を選んでいくこともあるかもしれません。でも、そのときは、過去の人ではなく、過去を踏まえて、新しい自分の人生を選んでくださいね。

 

宮崎宣子(みやざきのぶこ)
 宮崎県宮崎市出身。早稲田大学卒業後、日本テレビアナウンサー。現在はフリーアナとして活動しつつ、実業家としてオーガニックハーブ販売中

 

※宮崎アナへの人生相談はインスタグラム@miyazaki_nobukoで募集しています

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