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近江友里恵アナ退社で「NHK」が人事制度改革…もはや女子アナは“憧れの職業”ではない

芸能・女子アナ 投稿日:2021.02.17 06:00FLASH編集部

近江友里恵アナ退社で「NHK」が人事制度改革…もはや女子アナは“憧れの職業”ではない

近江アナの後任・鈴木アナ

 

 女子アナは、もはや “憧れの職業” ではなくなりつつあるのか――。2月12日、NHKの近江友里恵アナ(32)がキャスターを務める『あさイチ』で、3月いっぱいでのNHK退社を報告した。

 

 近江アナは、「私の中に挑戦してみたいことができまして、新しく勉強してみたいことができました」と話し、フリーアナへの転向は否定。後任は、産休明けの鈴木菜穂子アナ(39)が務める。

 

 

 約1000倍ともいわれる就職試験を突破するアナウンサーは “花形” の職業であり、近江アナはNHKの中でも競争を勝ち抜き、高視聴率番組のMCにまで上り詰めた。その座を捨てることになるわけだ。

 

 TBSでは伊東楓アナ(27)と笹川友里アナ(30)が2月末で退職。伊東アナは絵本作家を目指し、ドイツに移住する予定だという。テレビ局関係者が話す。

 

「周りから見れば、近江アナはとくにもったいないですよね。テレビ業界でも、昔と比べて30歳を超えた女性アナウンサーの活躍の場もずいぶんと広がりました。

 

 ただ、特殊な職業ですし、潰しも効かない。テレビの影響力も年々落ちており、ステータスも低くなっている。彼女たちは『転職するなら、30歳前後の今しかない』と思ったのでしょう」

 

 2010年代前半までは30歳前後で結婚退職し、自然とフリーアナになるというケースが多かったが、最近は潮流が変わりつつあるようだ。彼女たちが退職の道を選ばざるを得ないのも、テレビ局のアナウンサーという職業の特殊性による部分が大きいだろう。

 

「一般企業の社員は異動を繰り返しながら経験を積み、キャリアアップしていきますが、テレビ局のアナウンサーに一度なってしまうと、部署異動がしづらくなり、仕事がアナウンス業だけに限定されてしまう。

 

 年齢を重ねると、広報や人事など他部署への異動を打診されますが、アナウンサー自身が『左遷』の意味合いを強く感じる。その配置転換を拒否して、フリーアナになる人も目立ちます」(前出・テレビ局関係者)

 

 そんな傾向を感じ取ってか、NHKは現在、人事制度改革を進めている。そのなかで、採用に関しても大幅な変更があるという。NHK関係者が話す。

 

「2022年から、職種別採用をやめます。一括で採って、最初の2年間はいろんな部署で働き、その後に本人の希望を聞いたうえで配属先を決める予定です。

 

 NHKはとくに職種異動がしづらい局だったので、採用時に適性を決めつけてしまうのではなく、これからは柔軟に対応する方針です」

 

 2年後に配属先が決まった後も、異動による不利をなくしていくという。

 

「現在の『同じ部署で長く働いたほうが、その部署内で有利になる』という仕組みもやめようとしています。そのため、20代前半でアナウンサーを選択しても何年も続けるとは限らないし、入社して数年後に突然アナウンサーに転向する人も出てくるはずです。

 

 今までは、個人の気持ちより組織の論理が優先されてきた印象がありますが、これからは少しずつ変わっていくかもしれません」(前出・NHK関係者)

 

 NHKの改革が成功すれば、民放にも波及するだろう。制度改革を推進することで、テレビ局は人材の流出を防ぎたいところだ。

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