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女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」チームラボボーダレスがギネス世界記録に認定
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.16 18:30 最終更新日:2021.07.16 18:37
東京・お台場パレットタウンにある人気ミュージアム、森ビル デジタルアート ミュージアム「エプソン チームラボボーダレス」(以下、チームラボボーダレス)が、単一アート・グループとして世界でもっとも来館者が多い美術館として、ギネス世界記録に認定されました。
同ミュージアムは2018年6月に開館して以来、世界160以上の国と地域から来館者を迎え、TIME紙のTIME Magazine’s World’s Greatest Places 2019に選出されるなど、海外からの評価も極めて高いことで知られています。
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今回の認定は、2019年の来館者数が219万8284名を記録したことによるもので、オランダ・アムステルダムのゴッホ美術館(213万4778人/2019年)を上回る数字です。ちょうどこの年、国賓として来日したトランプ大統領のメラニア夫人と安倍昭恵さんが訪問したことも大きかったかもしれません。
チームラボは、集団的創造をコンセプトに、2001年からデジタルテクノロジーを使った新しいアートを創ってきました。メンバーはアーティスト、プログラマー、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、さまざまな分野のスペシャリストが数百人。
「デジタルアートをひとりで作るのは難しい。ですから、チームラボでは誰が偉いとか、ヒエラルキーもありません。昔、海外で大きな賞をいただいたときに、個人名を載せたいと言われたことがあります。『650人います。やめた人も入れると1300人になりますから、それでパンフレットが一冊できると思いますが。無理でしたらチームラボでお願いします』と言ったことがあります」と、コミュニケーション・ディレクター工藤岳さんは笑います。
3年前の開館以来、チケット完売が続きました。1万平米の広大な敷地のなかで、最新鋭のテクノロジーを駆使した、複雑かつ立体的に展開されるデジタルアート体験は特別です。
チームラボボーダレスは、ボーダー(境界)のないアート群による「地図のないミュージアム」と説明されます。デジタルアートが、部屋から出て移動し、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、時に混ざり合う。そのような作品群による連続した1つの世界です。実は、これがどういう意味なのか、最初はよくわからなかったのですが、実際にミュージアムに足を踏み入れれば、百聞は一見に如かずです。
60以上ある作品群は、しばしばフレームやディスプレイという境界を超えて自由に表現されます。見る側である私たちも、アートに近づいたり、触れたりすることで作品が変化し、自分がまるで作品の一部になるような一体感を得られます。これぞ「没入」体験。そんな不思議な感覚を味わいながら、自分で道を探しながら進むと、毎回、新しい発見があります。
館内は「ボーダレスワールド」「運動の森」「ランプの森」「学ぶ!未来の遊園地」「EN TEA HOUSE幻花亭」という5つの世界に分かれています。この7月15日にいくつかの新作が登場し、「運動の森」は大規模リニューアルされました。
みんな、楽しそう。私もアートに包まれながら、時間を忘れて遊びました。《グラフィティネイチャー》や《世界とつながったお絵かき水族館》という作品では、動物や花、魚に自分で色付け。描いたトカゲが目の前の空間で動きだすのは、単純に驚きがあり、かつうれしい瞬間でした。
それにしても、子供たちが無邪気に遊ぶ姿に、感心しました。
「子供向けに作ったわけではありません。子供はオープンマインドなので、先に受け入れてくれる。理解するということは、身体的に感じるものですよね」と工藤さん。
海外生活が長かったという工藤さんに、ご自身の見た風景を作品に再現したことがありますか、と伺うと、こんな答えが返ってきました。
「自分の感動は個人的すぎて、その思いが実現される確率は0.5割くらいです(笑)。でも、棚田に感動して、それを作りたいと思ってできたのが『地形の記憶』という作品です。山の中腹に人が間借りした棚田は、周囲と共存しつつ、自然のサイクルの一部になって千年も溶け込んでいます。棚田の水は海に流れ、海が豊かになり、それが雨で戻ってきて、また循環する。ただの美しい風景ではないのですね」
チームラボの作品の中にいると、テクノロジーを駆使した極めて人工的な世界にいるにもかかわらず、本当の自然の中にたたずんでいるような穏やかな感覚になることがあります。それはチームラボのみなさんの感動がそれぞれの作品に込められ、表現されているからかもしれません。
広くて、今回は全部見ることができませんでした。夏休み、また行くつもりです。
●横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)
写真・チームラボ