高畑充希「完璧主義じゃなくなったキッカケはお酒かな？」

「撮影中は全然実感がなかったです。終わって、電車に乗っているときとかに年配の方に声をかけていただいたりして、反響の大きさを感じました」

　2016年の4月から半年間、NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で主演を務めた高畑充希。老若男女に知られることになった「自身の顔」をどう思う？

「デビュー当初より柔らかくなったと思います。男の子っぽいっていうか、キッとした顔をしていたんですけど。それと、いろんなことにあんまり力むことがなくなって、完璧主義じゃなくなりました。きっかけは……お酒を飲むようになったからかも。

　それまでは一人が好きだったんですけど、同年代の役者や先輩、現場の人がいる場に呼んでもらって、いっしょになってワイワイするのが嬉しいんです」

　2016年の大半を捧げた朝ドラの撮影中は、「目の前のことを消化していかなきゃっていう感じで、精神的には大変でした」と振り返る。

　が、撮影を終えて少し休みが取れたそうで、「久々に台本を持たない時間があり、リセットできた年ですね。また新しい作品に向かおうって」と語るように、彼女はもう、先を見据えている。それがミュージカル『わたしは真悟』だ。

「13歳でのデビューがミュージカルだったので、私にとって歌とお芝居はあんまり分離していなくて。だから、音楽はすごく助けてくれるなと思いますし、気持ちは楽な場所ですね」

　進化を続ける高畑充希の真価。それが見られる機会が、早くも訪れる。　

たかはたみつき　24歳　1991年12月14日生まれ　大阪府出身　門脇麦とのW主演ミュージカル『わたしは真悟』が'17年1月8日（日）～26日（木）に新国立劇場 中劇場にて上演される。ファースト写真集『ユメクイサバク』（宝島社）が12月22日発売予定

写真◉矢西誠二
スタイリスト・大石裕介（DerGLANZ）
ヘアメイク・橘房図

（週刊FLASH　2016年12月27日号）