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女子アナ日下千帆の「美女は友達」OLチアリーダーがアメリカで夢の舞台に立つまで
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.23 16:00 最終更新日:2021.09.23 16:00
子供の頃の夢を大人になって叶えられたという方は、それほど多くないかもしれません。
夢を叶えるには、本人の努力が必要なことは言うまでもなく、運や出会い、タイミングなど、自らの意志だけではどうにもならないさまざまな要素も必要とされるからです。
それが海外での成功となると一段とハードルは上がります。今回ご紹介する美女は、普通のOLから10年抱いた夢をアメリカで叶えた、元NFL San Francisco 49ers Cheerleadersの齋藤佳子さんです。
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高校2年生の夏休み、カリフォルニアのサクラメントでホームステイをしていた齋藤さんは、ホストファミリーに連れられ、アメリカの3大スポーツの一つであるNFLの試合に出かけました。
しかし、7才からバレエやジャズダンス、ヒップホップを踊っていた齋藤さんが興味を持ったのは、アメリカンフットボールの試合より、スタジアムで踊っていたチアリーダーたちでした。
「49ers Cheerleadersのダイナミックなダンス、抜群のスタイル、素敵な笑顔を見た瞬間、“こんな女性になりたい” と思いました。やがてこの憧れの気持ちが私の目標に変わり、夢となったのです」
しかし、帰国後は周りに流されるように大学に進み、流れのままに就職活動を始めていました。
卒業後は、外資のアパレル代理店で働きましたが、3年ほどたったころ、齋藤さんを再びチアの夢に引き戻す出来事がありました。
1999年、巨人軍がマスコットガールを募集しているという情報を耳にし、応募したところ、見事合格。東京ドームで応援できるなんて、夢に少し近づいた気がしました。
シーズン終了後の2000年から、IT企業で再びOL生活をスタートさせました。25才の大失恋をきっかけに自分の人生を見つめ直すようになり、長年の夢を実現させるため動き出したのです。
26才という年齢は、チアリーダーとしてはかなり遅咲きでしたが、フルタイムで働きながら、富士通フロンティアーズのチアリーダーとして本格的に活動開始。一時期は4つのチームを掛け持ちし、スケジュールは多忙を極めました。
「毎晩、帰宅は夜中で睡眠時間は3~4時間。電車に乗るとすぐ寝落ちするほど疲れていましたが、それでも夢に向かって頑張りました」
そんな齋藤さんに大きなチャンスが訪れたのは、2004年でした。NFLJapanが開催した “NFL Cheerleaders in Japan”
でファイナリスト4名のひとりに選ばれ、現地オーディションを受験できることになったのです。
このとき齋藤さんは28才。10年前から憧れていた夢の舞台が、ついに手に届きそうな距離に近づいてきました。
「サンフランシスコのオーディションでは、アメリカ人の受験者はみんな華やかで、バービー人形のようなブロンドヘアに抜群のスタイル。
一瞬、自分がその場にそぐわないように思いましたが、今まさに夢に近づいているという喜びから、のびのびとパフォーマンスできました」
結果、600人の受験者から32人が選ばれました。情熱と努力が実を結び、齋藤さんは唯一の外国人として合格を手にしたのです。
「アメリカに来てから車で事故を起こしたり、チームメイトとのコミュニケーションで疎外感を覚えたりと、精神的にかなり落ち込んでいた状態で初試合を迎えました。
しかし、7万人の観客を収容したスタジアムに一歩足を踏み入れると、興奮で心臓がどきどきしたのを覚えています。国歌斉唱が始まったとき、自分が夢の舞台に立っていることに気づきました。
クライマックスで戦闘機が頭上を通り過ぎたときは、感極まって一気に涙が出てきました。ようやく10年越しの夢を叶えられたのです」
現在はアメリカ人男性と結婚し、カリフォルニアに在住。アメリカでの貴重な経験を活かし、2010年に一般社団法人プロフェッショナルチアリーディング協会を立ち上げました。
プロチアリーダーの育成や、NFLチアリーダー・NBAダンサーに挑戦する日本人のサポート等の活動をされています。
「ポジティブマインド満載のチアスピリットを世界に広めたいです。気軽にご参加いただける『Cheer Fitness』も始めました」
齋藤さんのチアスピリットで、世界が元気になる日が待ち遠しいです。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も