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ナイキもいいけどビモロもね!スニーカー大好き/女子アナ横井弘海のエンタメ時間
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.01.21 16:00 最終更新日:2022.01.21 16:00
スニーカーが空前の人気です。実際、レアなスニーカーがオークションで驚くほど高い額で落札されています。
昨年はラッパーでファッションデザイナーのカニエ・ウェストが、2008年のグラミー賞で着用した「ナイキ エア イージー1」の試作品が、サザビーズのオークションで180万ドル(約2億円)で落札されました。
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また、米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手だったマイケル・ジョーダンが現役時代に使用した「ナイキ エア シップ」は、147万2000ドル(約1億7000万円)で落札されています。
一昨年は、マイケル・ジョーダンのサイン入り「ナイキ エア ジョーダン1」が56万ドル(約6400万円)で落札されていますが、価格の高騰は驚異的。
言うまでもなく、サザビーズのようなオークションハウスがスニーカーを扱うこと自体、すでにスニーカーが美術品なみの投資対象になっている証です。
東京・原宿の通称「ウラハラ(裏原)」には、数多くのスニーカーショップが軒を連ね、コレクターズアイテムを扱う店も増えています。
スニーカーのコレクターには、いろいろな考えの方がいます。レアだから履かず、大切に飾って細部まで眺めている人もいれば、靴なのだからと、実際に履く人もいる。
販売店としては、みんなが欲しがる商品をいかに手に入れるかが商売のポイント。単純に高価で買い取るだけでなく、さまざまな工夫があるようです。
先日、「BASEMENT」という店が開店1周年を祝っていました。店内はほとんどがナイキのレアスニーカーで、1足1足、大切にラップに包んで陳列されているのが印象的でした。なかには数十万円するものもあるんだとか。冷静に考えるとすごい値段です。
昨年末にオープンしたレアスニーカー専門店「スニセカ(スニーカーセカンダリー)」は、ITを活用したファッション古着の買取・販売を手がける岡山県の会社が出店しました。
代表の村川智博さんは、またの名を「ジョーダン村川」といって、日本屈指のジョーダンコレクターです。中学生の頃からマイケル・ジョーダンが大好きで、物々交換しながら「エア ジョーダン」を集めたそう。
店内には村川さんのジョーダンLOVE!が伝わる貴重なコレクションも展示されています。ギャラリーに行く気分で、立ち寄るだけで目の保養になります。
店は希少価値の高い200種類を揃えてオープン。もちろんナイキが人気ですが、流行っているものばかりでなく、高い値段はつかないけれど、なかなか手に入らないビンテージモデルを精力的に集めて、他店と差別化を図っているそうです。
この店の面白いところは、村川さんのコレクションも含めて、物々交換できること。PR担当、北知也さんがシステムを説明してくれました。
「お金がなくても、このスニーカーが欲しいという気持ちはありますよね。お客様がお持ちのものと、欲しいものの相場が近ければ、トレードが成立します。
店はお客様にご希望の商品を渡し、逆にお客様のものをいただきます。面白いシステムだと思っていただけるようで、問い合わせがけっこうあります」
いまは持ち込み客だけのサービスですが、今後はもっと広がるかもしれません。自分のスニーカーとトレードして、喉から手が出るほど欲しかった別のスニーカーを手にする喜び。想像すると、自分ごとのようにワクワクします。
さて、いまやオフィス街を歩く人の足元は、昔と様変わりしています。
先日、有楽町の靴店に行ったら、「最近は革靴もハイヒールも売れなくて、ウチでは機能性の高いスニーカーばかり出ます」とお店の人が話していました。ビジネスマンの顧客が多い店ですが、コロナ禍がカジュアル化を促進させたのか、たしかにスニーカーで通勤する人が増えています。
その昔、アップルの創設者スティーブ・ジョブズが颯爽とプレゼンしていた足元は、ニューバランスのM991かM992でした。そのシンプルなファッションはビジネスシーンに衝撃を与えました。純粋にカッコよかったですが、いまやそのスタイルでOKなオフィスも増えています。
米メジャーリーグのイチロー選手が、機能性の高さとおしゃれなデザインから愛用していることで知られる日本のビモロは、スニーカーとして安くはないと思いますが、コレクターはもちろん、日頃から愛用しているファンも数多くいます。
「ビモラー」と呼ばれる彼らは、新しいモデルが出ると、すべて買うそう。私も何度となく買おうとしていますが、いまやなかなか手には入りません。
エルメスやグッチなど世界の名だたる高級ブランドが、靴とは思えない価格でおしゃれなアイテムをラインナップする昨今。スニーカーの選択肢は無限にあります。
大切なのは、自分なりのこだわりかもしれません。元気に外に飛び出したくなるスニーカーで、寒い日でも快適に過ごしたいものです。
横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)
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