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クリスマスマーケットはワクワク感いっぱい…今年はドイツ風で/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

芸能・女子アナ 投稿日:2022.12.03 16:00FLASH編集部

クリスマスマーケットはワクワク感いっぱい…今年はドイツ風で/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

アツアツのソーセージがはさまったドイツっぽいホットドッグ

 

 街のイルミネーションに心躍る季節。クリスマスマーケットも始まり、あかりを見るたびワクワクしています。

 

 今年は入場や飲食などの制限を減らして開催するクリスマスマーケットも増えて、開幕早々どこもにぎわっているようです。

 

 東京・六本木ヒルズの大屋根プラザで始まったクリスマスマーケットの初日に行ってきました。グッズ販売4店舗と飲食系4店舗と小規模ですが、大屋根プラザを降りれば、けやき坂の美しいイルミネーション。

 

 

「ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気を六本木で」というコンセプトで始まり、16年め。雰囲気とクオリティの高さはピカ一です。

 

 ドイツ観光局によれば、ドイツにはクリスマスマーケットが大都市だけで2500もあるそうで、各地のクリスマスマーケットをめぐるツアーは、ドイツ人はもちろん、外国人観光客にも大変人気です。

 

 規模もスタイルも内容も場所ごとに異なりますが、六本木ヒルズは、自動車メーカーのポルシェやダイムラーで知られるシュトゥットガルト市のマーケットをイメージしたそう。

 

 同市のマーケットは世界最大で、各店の凝った屋根飾りが大きな特徴です。そして、マーケットの屋根を飾るトナカイやサンタ、さらに夜空を彩る立体的な星の飾りは、すべてドイツから。ため息が出るほどの美しさです。

 

 ヒルズのマーケットの中心は、世界的に有名なドイツのクリスマス用品専門店「ケーテ・ウォルファルト」と言ってよいでしょう。

 

 店をバックに写真を撮る人も数多くいる素敵な外観。店の窓から、なかのかわいらしい木製の人形やオーナメントが覗けて、それだけでうれしくなります。

 

 毎年のことですが、何重にも行列ができており、初日には1時間並んだ人もいたとか。待つのは織り込み済みなのか、みなさん、グリューワインを飲んだり、おしゃべりをしたり、楽しそうに待っているのも印象的です。

 

 ロマンチック街道沿いのローテンブルグ本店から来て、毎年、この時期、六本木の店に立つ中野晴美さんは、「商品は手作りのものが主で、なかには、ドイツのおばあちゃんが小さな天使の頭飾りを毛糸でひとつひとつ編んだオーナメントなど、来年はもうできないかもしれないと思えるものもあります。初日から並ぶお客様は、一点ものがあることをご存じなのでしょう」と話していました。

 

 毎年、顔を見せにきてくれるお客さまも多いそうで、ご家族がそれぞれ毎年ひとつずつクリスマスの飾りを購入されたり、親御さんからお子さんにオーナメントを伝えたり、一生もののように大切にしてくれることを喜んでいました。

 

 他の店も見逃せません。

 

 たとえば、ザルツブルク地方から参加している「ラスプ社」のスパイス飾りは200年以上前から受け継がれてきた伝統工芸品です。シナモン、クローブ、スターアニスなどの自然の優しい香りは、まさにヨーロッパ。心もからだも癒されそうです。

 

 六本木ヒルズのクリスマスマーケットが始まってからずっと出店しているガラス細工の「ジョイラッククラブ」は、繊細な手作りのクリスマスアイテムが満載。サンタやトナカイ、ボールツリーなどを組み合わせて、自分だけのクリスマス世界にするのが人気だそうです。

 

 さて、クリスマスマーケットは買い物ばかりではありません。ドイツ人にとっては、季節の風物詩以上に重要な社交の場だと言われます。家族連れでも、友人と待ち合わせておしゃべりを楽しむにも大切な場所。

 

 ドイツビールや温かいグリューワイン、ソーセージやこだわりのドイツ料理で、軽くおしゃべりするのは、ウィズコロナの時代にも合っています。

 

「ケーニッヒ」は、ドイツで学んだ伝統的な技術とドイツ製の機械で作った手作りソーセージが有名です。私はほうれん草チーズのソーセージを焼きたてのラウゲンブロートというパンではさんだホットドックにかぶりつきました。アツアツで、感激の美味しさ!

 

 隣で女子大生が「おいしい!」と歓声を上げながら食べていたのは、「ジャーマンホットスタンド2022」の「アイントプフ」(農夫のスープ)という具だくさんのドイツの家庭スープ。

 

「フランクフルターハウスマイスター」のドイツ人シェフ・マーカスボスさんが作るフランクフルトの伝統的なクリスマスメニューである黒ビールで煮込んだ「グーラッシュ」も、これからの寒い日におすすめ。

 

「ケーテ・ウォルファルト」のオーナー夫人で、ドイツ在住の菅井ふみ子さんがこう教えてくれました。

 

「ドイツのクリスマスは、日本のお正月に似ています。キリスト教のお祝いですが、宗教的な意味あいより、家族が集い、その1年の健康や無事を感謝し、来年の幸せと成功を祈るお祝いです。

 

 クリスマス前は、家のなかの飾りつけや、焼き菓子を作ったり、プレゼントを用意したりと、準備で忙しいのです」

 

 2020年にコロナで中止となったドイツのクリスマスマーケットは、今年、ようやく全土で楽しめることになりました。誰もが出かけたいと思っているそうですが、まだ日本人の姿はあまり見られないようです。

 

 私はクリスマスマーケットが大好き。六本木ヒルズの本格的な雰囲気を楽しめば楽しむほど、来年こそドイツのクリスマスマーケットを周遊しよう! と心に誓うのでした。

 

横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)

( SmartFLASH )

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