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「地上に舞い降りる気分」「雲の上を走る感覚」…いま軽量・高機能スニーカーを選ぶなら/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.10 16:00 最終更新日:2023.09.02 23:14

「地上に舞い降りる気分」「雲の上を走る感覚」…いま軽量・高機能スニーカーを選ぶなら/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

OnとHOKAのスニーカーの前には常にお客さんがいました

 

 世の中の健康志向とカジュアル志向は、アフターコロナでも高まっているようです。日々、電車で前に座っている人たちの足元を見ても、老若男女、スニーカー率がきわめて高いこと。私もコロナをきっかけにすっかりスニーカー派になりました。

 

 スニーカーで歩く楽チンさを知ってしまったら、ハイヒールにはなかなか戻れないのです。

 

 

 先日、新しいスニーカーを探しにスポーツ用品店に行きました。ガラスの巨大な壁面が全部スニーカーで覆われていて、国内外20社以上のメーカーのシューズが揃っていました。どれにしようか、眺めているだけで気分が上がります。

 

「どれが人気ですか?」と尋ねると、「今、一番人気は『HOKA』と『On』です。『On』は海外からのお客さまに特に人気で、お目当てのタイプがなくても、サイズがあればたいてい買っていかれます」と店員さん。

 

「HOKA」はフランスのアネシー生まれ。現在は、フットウェアのグローバル企業であるデッカーズに所属し、開発拠点は米国カリフォルニア州サンタバーバラ。容易に山を駆け降りることができるシューズを生み出すためにスタートしたというメーカーです。

 

 正式ブランド名である「HOKA ONE ONE」はニュージーランドの先住民族であるマオリ族の言葉で「今こそ、地上に舞い降りるときだ」の意味。

 

 2016年、世界最高峰のトレイルランニングレースで男女とも1位選手が「ホカオネオネ」を着用したことをはじめ、多くの大会で実績を残している、スピードと体への優しいサポートを追求した高機能なアウトドア・ランニングシューズのブランドです。

 

 一方の「On」はスイスのアルプスで生まれた高機能ランニングシューズブランド。特許技術のCloudTecクッショニングによる履き心地のよさと独特なソール形状で注目を集め、山登りでも街歩きでも「雲の上の走り」を約束してくれるというのがウリです。

 

「HOKA」も「On」も、共通するのは軽量で高機能でおしゃれなこと。ウォーキング、ロードランニング、トレイルランニング、ハイキングなど、用途に合わせたモデルが用意されています。

 

 それぞれの靴の特徴を丁寧に説明してくれる店員さんに感心しながら試着していると、日本人のカップルが、噂の「On」の人気モデルである「Cloudsurfer」の黒を手にとりました。彼女は試着するなり、「軽くて、めちゃ履き心地がいい!」と即決。「踵が合っていれば疲れないし、それ、どんな服にも合うよ」と、彼も絶賛。

 

 彼女の会計を待つ間、ブレイクダンスを踊るb-boyっぽいファッションに身を包み、ハイブランド「バレンシアガ」のダッドスニーカー(お父さんのスニーカーの意味で、分厚いソールとボリュームのあるフォルムが特徴的)「Triple S」を履いた彼とおしゃべりをしました。

 

 彼は常時12~13足のスニーカーをTPOに合わせて履き替えるそうで、スニーカーにはただならぬこだわりがありそう。「いま軽くて歩きやすいスニーカーが人気ですが、なかでも『On』と『HOKA』がオシャレだと思います」と話す彼に、「バレンシアガはゴツくて、重そうだけど」と尋ねると、「はい、重いです(笑)。今日はデートなので」と、苦笑いしていました。

 

 見渡してみると、私の周りにも軽量・高機能シューズを愛用している人たちが複数います。

 

 実は私、屋久島の自然に魅せられ、縄文杉、白谷雲水峡など、毎年山岳ガイドさんに連れていってもらっているのですが、昨年、がっちりしたソールが特徴的なシューズを履いている彼の足元に気づき、それが「HOKA」だったことを思い出しました。

 

 屋久島メッセンジャー所属で屋久島公認ガイドでもある安田亮太さんがこう教えてくれました。

 

「『HOKA』はクッション性とグリップ力が抜群です。それが何にいいかというと、疲れにくく、滑りにくいのです。

 

 また、僕の仕事は最盛期で1カ月80万歩を歩くこともある、足にはかなり過酷な仕事なので、数年に一度、足首が痛くて歩けなくなることがあります。

 

 今年の3月にも、恐らく足底腱膜炎になりました。そこでさまざまなハイキングモデルを履いてみたところ、『HOKA』の『STINSON MID GTX』は噂どおりの高いクッション性で、もうこれ以外は履けないと思えるほど快適でした」

 

「HOKA」がハイキングモデルやトレランモデルに採用しているアウトソール、「ヴィブラム」社のメガグリップは花崗岩に覆われた屋久島と相性抜群で、雨の日でも高いグリップ力を発揮するそう。

 

 今年から屋久島メッセンジャーでは、レンタルシューズをすべて「HOKA」にしたというほど信頼を寄せています。

 

 また、先日、ある勉強会で隣り合わせた女性は、「HOKA」の代表的な「CLIFTON 9」を履いていました。ふだんからこのスニーカーを愛用しているという彼女に購入のきっかけを尋ねると、「小田原から東京まで100キロを歩くイベントにチャレンジしたとき、足下を固めないとと思い、このスニーカーと五本指ソックスを購入しました。

 

 靴が体を押してくれるような感覚があり、おかげで完走できました。以来、歩くのが気持ちよく、この靴を履けば、少しでも長く歩きたくなります」と笑顔。足元の紐には完走した証にもらった金色のプレートが輝いていました。

 

 さて、「私は歩くのは好きですが、ほぼ走りません」と説明して何足も試着した後、結局「HOKA」の「CLIFTON 9」と「On」の「Cloudsurfer」の2足を選びました。2足とも重量は205gですが、履き心地はまったく違います。

 

 足にピッタリフィットする「CLIFTON 9」と、クッションがやわらかく、少し頼りない感じもしますが、かわいい「Cloudsurfer」。「On」のスニーカーの多くがソールに入ったプレートが推進力になっているなか、「Cloudsurfer」はソールの形状に工夫はあるものの、プレートはついていません。

 

 でも、パーソナルトレーナーからの「自力で地面を蹴って歩きながら、バランス感覚と足の筋力をつけることも大事ですよ」との進言に従いました。

 

 軽量・高機能スニーカーを選ぶときは、用途はもちろん、その人の体格や筋力などによって、合う合わないもありそうです。

 

 説明をよく聞いて、試着し、最高の一足に出会ったら、きっと、雲の上を歩き、地上に舞い降りる気分を味わえるに違いありません。

横井弘海

東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)

( SmartFLASH )

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