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久米宏「73歳の終活」2000万円かけて生前墓を建てた

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.01 06:00 最終更新日:2017.09.01 06:00

久米宏「73歳の終活」2000万円かけて生前墓を建てた

 

「夫婦2人だけだから、そろそろお墓も考えなきゃ。自宅の近くに墓を建てたいと思っているんですよ」

 

 フリーアナウンサーの久米宏(73)は2009年、自身のラジオ番組のゲストである葬儀社の役員に、放送前の打ち合わせでそう漏らした。

 

「久米さんはそのときに、住んでいた一軒家からマンションに移ったことも話していた。この人も終活についていろいろ考えているんだと思いました」

 

 こう語ったのは、その葬儀社の役員だ。それから8年後の2017年、久米はひっそりと都心の名刹に墓を建立したという。江戸時代の大名や、政治家など著名人も数多く眠る由緒正しき寺院だ。

 

 墓石の表には「久米家之墓」とあり、家紋も刻まれている。背後には、新しいものから風雨にさらされ傷み始めたものまで、10本以上の卒塔婆が立てかけられていた。そして墓石裏には「昭和11年建立」という文字と、久米の父の名前があった。

 

「以前ほかの場所にあった墓石をここに移されたのでしょう」(寺の関係者)

 

 久米家の墓石は父親が多磨霊園に建立した際のものとみられる。幼少期の久米は、母親に連れられて多磨霊園に墓参りに行っていたそうだ。
 久米の墓を見た現職の僧侶は話す。

 

「お墓を見る限り、墓石と土台は見た目が揃っておらず、土台だけ新しく作ったとわかります。自分が生きている間だけでも、ちゃんとご先祖様を供養したい、そして自分と奥様の入る墓をきちんと作りたいという久米さんの思いがよく表われたお墓だと思います」

 

 こうして久米に託された一族の墓は、墓石を移動し、生まれ変わった。久米は4人きょうだいの末っ子だが、上3人は姉で長男にあたる。すでに両親は亡くなっている。久米夫妻に子供はいない。この墓は、このあと久米が妻と入るための、いわば生前墓である。

 

「久米さんが墓を購入したのは今年の3月ごろだと聞いています。久米夫妻には子供がいないので、永代供養料込みで購入したそうですよ」(芸能関係者)

 

 今回の墓の建立でかかった永代供養料込みの代金は、墓の土台の代金や墓石の移動代を含めると2000万円近く。寺の檀家としての付き合いも始まる。

 

 73歳の久米の終活。はたしてどんな思いで墓を建てたのだろうか。8月下旬、自宅のインターホン越しに訊ねる と、本人がこう答えた。

 

「(墓を建てたことは)あくまで個人的なことなんでね。このことは、まだ誰にも話していないんですよ」

 

 2016年、心の支えであった先輩の永六輔さん(享年83)と大橋巨泉さん(享年82)を立て続けに亡くし、「はしごを外された」と悲しんだ。永さんのお別れの会ではこう語った。
「死ぬのは怖くないという気持ちをいただいた」

 

(週刊FLASH 2017年9月12日号)

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