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「当事者の会」とジャニーズ事務所、緊迫の2時間対面…代表が明かす「ジュリー氏の涙」と「委員会に我々を」発言の真意

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2023.10.17 06:00 最終更新日:2023.10.17 06:00

「当事者の会」とジャニーズ事務所、緊迫の2時間対面…代表が明かす「ジュリー氏の涙」と「委員会に我々を」発言の真意

「『SMILE-UP.』に雇って、と言ったと報じられているけど、ひと言も言っていません」

 

「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が求めてきた、ジャニーズ事務所(10月17日付でSMILE-UP.に社名変更)との面会と謝罪が10月3日、ついに実現した。

 

「35年間紆余曲折がありながら、ジャニー喜多川氏の性加害をずっと訴えてきました。ときには『消されるよ』と言われ、命の危険を感じることもあった。やっと直接会って、事実と認めて謝罪してもらった。もちろん実現は遅すぎたが、大きな第一歩です」

 

 問題解決はこれからだが、同会代表の平本淳也氏(57)はこう語り、安堵の表情を浮かべた。

 

 

 面会の場は、同事務所が顧問契約する弁護士事務所。同会からは最年長の被害者である服部吉次氏(78)を含めて12人、ジャニーズ側からは東山紀之社長(57)と藤島ジュリー景子前社長(57)のほか、弁護士3人とスタッフの計6人が出席した。

 

「部屋に入ると東山社長がいて、私は思わず『おお、ヒガシ』と挨拶したんです。私は彼が14歳のときから知っている仲なので、『ヒガシ、元気か』と言って握手を交わした。その後、ジュリーさんとも握手した。東山社長が『今日は時間を作っていただいてありがとうございました。これまでなかなか都合がつかなくて申し訳ありませんでした』と詫び、ジュリーさんも『ジャニー喜多川の性加害について謝ります。申し訳ありませんでした』と謝罪してくれました」(平本氏、以下同)

 

 対面早々、東山社長も交え、まるで再会を喜ぶ元ジャニーズJr.たちの同窓会のように、所属当時の思い出話に花が咲いたという。

 

「じつは、ジュリーさんが涙を見せた場面がありました。彼女は、9月の会見直後にハワイに行って娘に会ってきた。ところが、それを逃避行のように週刊誌に書かれたことに憤っていました。『娘が心配で顔を見るために行ったのに、なぜあんな書かれ方をされなきゃいけないのか』と言って嗚咽しだしたんです。僕らは驚きましたけど、よほど悔しかったのでしょう」

 

 和やかな空気が一転したのは、同事務所が提案する被害者救済委員会が議題になったときだったという。

 

「我々はすでに9月に、事実究明と救済のための委員会を設置してほしいと要請していました。ところが、実際にジャニーズ側が作ったのは、元裁判官を3人並べた救済委員会。これでは被害者は怖がって面会などしない。被害者に寄り添う態勢になっておらず、私はこの委員会自体を認めていないと第一に伝えたのです。そして、『委員会に我々を入れてもらえませんか』と要求しました。我々が被害者代表として加わり、さらにこちらが指定する弁護士や、メンタルケアの専門家も入れてくれと。そうしないと、被害者の声を受け止めることはできませんよ、と話しました。ところが、先方から明確な回答は得られなかった」

 

 結果、2時間に及んだ話し合いでは、なんらかの決定には至らなかった。

 

「それでも、対話のパイプができたことは成果だと思う。まずは話し合うことが大事だという、外交的なアプローチで臨みました」

 

 だが、こうした同会の姿勢に不満を持つメンバーもいた。その一人の大島幸弘氏(38)は、自身のX(旧Twitter)で退会を表明した。

 

「救済委員会は、僕ら被害者が中心になって作るべきだという考えです。でも、この日の平本さんの主張を聞いて、考え方が違うと思いました。ただ、行きつくゴールは当事者の会も僕も同じ。お互い頑張ろうと話しています」(大島氏)

 

 面会に参加した、元「忍者」の志賀泰伸氏(55)も退会。さらに元「Kis‐My‐Ft2」の飯田恭平氏(35)や長渡康二氏(40)らが同調し、同会は「空中分解」状態だと一部で報じられているが、同会メンバーの二本樹顕理氏(40)はこう話す。

 

「当初から訴訟を前提に入会していた彼らは、もっと闘う姿勢を示してほしかったのでしょう。ただ、私たちも訴訟を選択肢として排除しているわけではありません。今後、海外の関係者にも見解を問う予定です。喜多川氏は生涯米国籍だった可能性があり、そうすると米国人として、日本人に対し性加害を働いたことになります。結果は未知数ですが、ある程度の社会的インパクトを与えられるのではないでしょうか」

 

 同会の活動がグローバルになれば、世界での注目度も高まるはずだ。

( 週刊FLASH 2023年10月31日号 )

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