芸能・女子アナ
ローラから小山ルミまで「ハーフ美女」写真で振り返る50年
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.15 11:00 最終更新日:2019.06.15 11:00
スポーツの世界では次々と記録を塗り替え、芸能界では抜群の存在感で人気者に……。いまや、その活躍が当たり前になり、閉塞した日本の「救世主」ともいえる、ハーフたち。昔から常にあこがれの的だった、「ハーフアイドル」の歴史をひも解こう。
ハーフアイドルたちの活躍が始まったのは、今から約50年前のこと。
「日本人の美意識を大きく変えたのは、洋画(外国映画)でした。グラマーで金髪をなびかせ、この世のものとは思えないような美しさを持った外国の女優に、日本人はおおいに憧れたんです。そんな日本人の憧れと相まって、人気を博したのがハーフの芸能人でした」
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そう語るのは、映画評論家の秋本鉄次氏だ。
「戦後、アメリカをはじめ多くの国から外国人が日本にやって来ました。そのときに誕生したハーフの子供たちが成長し、芸能界に出てきたのが1960年代後半から1970年代にかけて。その代表が、『ゴールデン・ハーフ』でした」
1970年にデビューしたアイドルグループ「ゴールデン・ハーフ」によって、「ハーフ」という言葉が浸透していくことになる。
「外国人の美しさと日本人の親しみやすさを兼ね備えているのが、ハーフの魅力です」(秋本氏、以下同)
ハーフならではのキャラクターも、人気の秘密だ。
「見た目とは裏腹に、英語がぜんぜん話せなかったり、逆に外国で育った場合、日本語がたどたどしかったり。そういったギャップが、『かわいらしい』という印象を作り出すのです。現在のハーフタレントにも共通しています」
しかしながら、ハーフアイドルの芸能界での位置づけは変わっていくだろう、と秋本氏は語る。
「芸能界でも俳優という分野に限ると、どうしてもこれまでは、ハーフの方の役柄は限られてきました。しかしいまや、ハーフは日常でも当たり前の存在になりつつあります。
今後はハーフのヒーロー、ヒロインが主役として活躍する映画やドラマが普通になるでしょう。NHKの朝ドラだって、ハーフのコが主役でもあおかしくありません。
もともと移民の多いアメリカやヨーロッパでは、ハーフだから特別ということはないんですから」
身近な存在になっても、ハーフアイドルたちの麗しい姿は変わらない! 以下では、50年のあいだに活躍した、ハーフアイドルたちを紹介する。
●ローラ
正確にはハーフではなく、バングラデシュ人の父と、ロシア人とのクオーターである母の間に生まれた。タメ口&奔放キャラで2011年に大ブレイク。
●SHELLY
父はアメリカ人で、横浜でレストランを経営。『ヒルナンデス!』『今夜くらべてみました』(ともに日本テレビ系)など、出演番組多数。現在もっとも忙しいハーフタレントのひとり。
●滝沢カレン
ウクライナ人の父を持つ、ファッション誌「JJ」の専属モデル。日本生まれ日本育ちながら、その独特な言語感覚で大人気に。140万人以上のフォロワーを持つインスタグラムでは「カレンワールド」が全開。
●ヒロコ・グレース
父がオランダ系アメリカ人。女優、モデルのほかに報道番組のキャスターを務めるなど、知性派タレントとして活躍した。
●マリアン
父はアメリカ人。1980年代前半にドラマやバラエティで活躍。シルバーの全身タイツで未来人を演じた1981年のコメディドラマ『俺はご先祖さま』は、今も一部でカルト的人気を誇る。
●シェリー
父がフランス人。アイドルとしてデビューし、1974年から出演した『金曜10時!うわさのチャンネル!!』で一躍人気者に。バラドルの草分け的存在。
●ジャネット八田
客室乗務員をしていたところをスカウトされ、モデルに。美貌を生かして、1970年代に映画やドラマで大活躍。1981年、プロ野球選手だった田淵幸一氏と結婚。父はポーランド系アメリカ人。
●キャロライン洋子
父がアメリカ人で、1960~1970年代にかけて活躍。『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』やペットフード「ビタワン」のCMに出演。「懐かしい」と思ったあなたはバリバリの昭和世代。
●小山ルミ
父がアイルランド人で、1960年代から芸能界で活動。ザ・ドリフターズ主演の映画やドラマで人気者となり、歌手として『さすらいのギター』などのヒットも飛ばした。
(週刊FLASH 2019年6月25日号)