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女子アナ日下千帆の「美女は友達」オフグリッド女子
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.16 16:00 最終更新日:2020.01.20 14:14
今回ご紹介するのは、オフグリッド女子のサトウチカさんです。あまり聞きなれない言葉ですが、オフグリッドとは、電気やガスなどのインフラネットワークから外れることを意味します。
サトウさんがオフグリッド生活を始めるきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災と原発事故でした。電気というエネルギーについて調べていくなかで、オフグリッドという考え方に出会い、エネルギー自給する暮らしに希望を見出したのです。
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その後、家を建て替える際に、電力会社からの電線をつなげず、ソーラーパネルを取り付けて自家発電による生活に切り替えました。
それからは、まさに晴耕雨読の生活となりました。晴れた日には電気がたくさん作られるので、家電をフル活用して家事をこなし、雨の日は、静かに読書などをして過ごしています。
「ある日、東京電力の検針の方がいらしたのですが、どこを探してもメーターがないものだから、不思議に思ったのでしょう。インターホンを押してメーターボックスの場所を尋ねてきました。
電線をつないでないと説明すると、驚いて上司に報告したようです。数日後、東電の上席の方がいらして、詳しく事情を説明させられました。
このやり取りをブログにアップしたところ、一夜にして3万5000件のアクセスがあり、初めてブログがバズるという経験をしました。国内外からたくさんのメッセージが届き、メディアからの取材も入るようになったのです」
次にサトウさんが挑戦しようと思ったのが、ガスのネットワークからも外れることでした。
「ソーラー女子なるものが存在することを知り、ご自宅まで訪ねていって、ガスを使わないクッキングの方法を学びました。そこで出会ったのが、太陽光を集めて調理する器具だったのです。水も不要、余った食材と塩だけで簡単に美味しいスープができるんです」
この日はパプリカ、枝豆、玉ねぎ、トマト、塩少々を使って、野菜スープを作ってみました。材料を透明な筒に入れて、1時間ほど太陽の下でクッキングします。
仕上げにお好みでオリーブオイルをかけると、コクのあるあったかスープができあがります。今では、パン、クッキー、コーヒー焙煎などレシピが50種類以上に増え、各地でお料理教室を開くほどになりました。
「太陽光さえあれば温かい食事ができるということで、先日、フィリピンのガスも電気もない貧しい村からお料理教室の依頼がありました。
ところが、渡航費の予算さえもなく、残念ながらうかがえませんでした。今後は、協力してくれる企業や団体を探していかなければと考えています」
オフグリッドな暮らしをもっと知りたいという方は、先月、出版されたサトウさんの著書、『ひらけ!オフグリッド 電線切ったら、楽しい暮らしが待っていた』を読んでみてください。クリエイティブな暮らしを楽しんでいるサトウさんの日常から得られるヒントはたくさんあるはずです。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社し、編成局アナウンス部に在籍。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。2012年より、東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当