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『YOUは何しに日本へ?』のガチンコすぎる制作現場

芸能FLASH編集部
記事投稿日:2015.10.14 06:00 最終更新日:2016.02.22 19:06

『YOUは何しに日本へ?』のガチンコすぎる制作現場

『Youは何しに日本へ?』のナレーション担当のボビー・オロゴン

『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系・毎週月曜夜6時57分〜)はいま「いちばん面白い番組」と評判だ。日本へやってきた外国人、YOUたちの奇想天外な行動が、この番組のすべて。これまで取材した人数は約4万人、密着取材は約250人。取材はガチンコのため先が読めない展開がウケている。

 

「星の数ほど取材していますが、放送される確率は低い(笑)。基準は『日本の再発見感』があるかどうか。もちろんYOU自体が面白く、かつ周囲の日本人が面白いこと。たとえば、ドイツから来たマーティンさんの回でも、ダブルフロントライトの自転車を売っていたおじさんとの交流があったから、企画が深くなった」

 

そう話すのは、番組の村上徹夫プロデューサー(以下P)。特番から深夜へ。そして’13年4月から現在の形でスタート。人気が上がるにつれ、反響が大きくなってきた。

 

「たぶん番組と観ている人の距離が近いのでは。ノープランで旅するYOUが放送されると『おカネは大丈夫?』とか連絡が来ますね。そこは彼らの自由な旅を狙っているので、我慢して見守っています」(村上P)

 

ガチンコ取材が信条の『YOUは〜』だけに、異国から来たYOUたちとの苦労話は多いはず。そんなエピソードを現場のスタッフに聞いた。

 

「取材にはカメラマンや通訳がついているんですが、画が撮れるか撮れないかわからないときは、自分一人というのも多い」と語るのは、番組初期から参加する森辰雄ディレクター(以下D)。

 

「浦和レッズファンのフランス人・マルワンくんやダブルフロントライトのマーティンさんのときも、カメラや通訳はいませんでした。理由は制作費の削減(笑)。マーティンさんのときは旅のスタートが『青山』と聞いていたのに『青森』の間違いだったので、その日にカメラマンは帰し、慌てて一人で向かいました」(森D)

 

「取材を続けている途中に連絡が取れなくなることもある」と明かすのは番組でいちばん若い福島佑太Dだ。

 

「取材を終えられてもストーリーにできるかを考えなくてはいけません。以前、馬と話せるYOUというのを取材しました。彼はかなりユニークだけど、ストーリーにしにくくて、まだ放送されていません。僕は番組に参加して1年くらいですが、空港で声をかけるのは1日で20〜30人。1年で6〜7人に密着していますが、放送できるのは2人くらいです」(福島D)

 

そんな苦労の日々でも、「現場は楽しい」とは前出の森D。

 

「よく『裏話ありませんか?』と聞かれるんですが、裏もすべて放送しちゃっているから、ないんです(笑)。僕たちが泣いたりする、こっぱずかしいシーンもドキュメントとして見せています」

 

(週刊FLASH 2015年10月27日号)

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