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47都道府県議が緊急採点「コロナ対策」ウチの知事の通信簿

社会・政治 投稿日:2020.05.05 06:00FLASH編集部

47都道府県議が緊急採点「コロナ対策」ウチの知事の通信簿

回答すべてが5つ星の鳥取県・平井知事(写真・朝日新聞)

 

●滋賀県・三日月大造(48)
《評価》
★★★★★=1票
★★★=1票

 

「為政者として、立場を知って、事に臨んでいる点を評価する」(有村國俊県議・★5つ)
「県独自の支援金制度の創設は評価できる。が、意思決定をもう少し迅速に」(与党会派匿名・★3つ)

 

 知事にとっては、嬉しい評価がある一方、注文もついた形だ。

 

●大阪府・吉村洋文知事(44)
《評価》
★★★★=1票
★★★=1票
★★=1票

 

「コロナに対応する病床の確保を急ぐのは理解できるが、人的体制の構築が遅れており、医療現場の混乱が増大している。3月中に、補正予算を編成して議会に提案する時間がありながら、結局提案せず、閉会2日後に専決処分するなど、政治的優位に立とうとするスタンドプレーが目立つ」(匿名・★2つ)
「病床確保にともなう、スタッフの増員も足りない。休業補償の範囲も狭い。子供のメンタルケアはなし、福祉施設への支援もない」(匿名・★3つ)

 

「休業補償などをはじめ、地方の事情、市民感情を的確にとらえ施策に反映・発信している」(兵庫県・岸口実県議)などと他県からの評価も集めた吉村氏だが、府議からは批判も聞こえた。

 

 なお、本アンケートに「回答するなというお達しがあった」(府政担当記者)ためか、大阪維新の会所属府議からの回答はなし。人気者の正体は、英雄か独裁者か。

 

●三重県・鈴木英敬知事(45)
《評価》
★★★★★=2票
★★★★=1票

 

「県広報媒体やSNSを活用し、積極的に呼びかけをおこない、相対的に感染者が少なく推移している」(匿名・★5つ)
「経産官僚時代の仕事ぶりも評判がいいが、“器用貧乏” と評する県政関係者も多い」(地元紙記者)

 

 妻は、元シンクロ日本代表の武田美保氏。

 

●和歌山県 仁坂吉伸(69)
《評価》
★★★★★=3票
★★★★=1票

「政府の対応を待たず、果敢なリーダーシップのもと、迅速な検査と感染ルートの徹底した追跡調査をし、感染を最小限に抑えている点は評価できる」(長坂隆司県議・★5つ)
「具体的な取り組みと正直な報道公開を評価」(山田正彦県議・★5つ)

 

●奈良県・荒井正吾知事(75)
《評価》
★★★★★=2票
★★=1票

 

「就任以来、医療体制の充実が図られている。ドライブスルー検査をいち早く導入、近隣県にはない無利子の融資制度をおこなうなど、地道に対策を実行している」(井岡正徳県議・★5つ)「県民へのPR不足」(匿名・★2つ)

 

 あと一歩か。

 

●京都府・西脇隆俊知事(64)
《評価》
★★★★=1票

 

 元復興庁事務次官の西脇氏だが、失望の声が……。

 

「キャリアを生かし、国に物を言える点は評価するが、(京都府への)緊急事態宣言の発令を求め、却下されたことは評価できない。根回しがすんで国が宣言を出すと思っていたし、独自宣言を期待していた」(匿名・★4つ)

 

●兵庫県・井戸敏三知事(74)
《評価》
★★★★=2票
★★★=1票
★★=1票

 

「自粛要請をするとともに、休業支援を打ち出したことは評価するが、対応が遅いところがある」(丸尾牧県議・★3つ)
「国に縛られすぎ。学校の休校時期、軽症者の病床確保などスピード感が不足」(岸口実県議・★2つ)

 

 物足りなさは否めない。

 

●鳥取県・平井伸治知事(58)
《評価》
★★★★★=5票

 

 演劇やコンサートなどで無観客公演をおこなう費用を支援する「アート緊急支援プロジェクト」や、県が備蓄するマスクを一元管理して配布する「マスクバンク」、都道府県初のドライブスルー検査など、県独自の取り組みに対する高評価が集まった。回答した県議は、いずれも★5つ。

 

「4つの医療機関でPCR検査を実施。感染症病床数は265床で、東京、大阪に次ぐ数字。『早期発見、囲い込み、ウイルスを根絶やしにする』方針が明確」(福浜隆宏県議・★5つ)
「外国人感染者の人権を大切にしている。国に先んじた対策を立て、矢継ぎ早にやっていく実行力」(尾崎薫県議・★5つ)
「県内で感染者が出た際にも、落ち着いた記者会見をおこない、県民を安心させた」(安田由毅県議・★5つ)

 

●島根県・丸山達也知事(50)
《評価》
★★★★★=1票
★★★★=2票
★3.5=1票

 

 2月、国が全国一斉休校を要請した際、全国で唯一、休校を求める措置を取らなかった。

 

「3月中の生徒の学習環境を守ってくれた」(川上大県議・★4つ)
「県民へのお願いばかりで、具体策が出てこない」(匿名・★3.5)

 

●岡山県・伊原木隆太知事(53)
《評価》
★4.5=4票
★★★=1票

 

 感染者が23人(5月3日時点)と低い水準を維持し、クラスターの発生も確認されていない岡山。

 

「県民の声を聞こうとする姿勢が評価できる」(吉田徹県議・★4.5)
「県経済への具体策が不透明」(高橋徹県議・★3つ)

 

●広島県・湯崎英彦知事(54)
《評価》
★★★★★=3票
★★★★=1票

 

「独自に『感染拡大警戒宣言』を出し、平日も外出自粛を要請した」(金口巖県議・★5つ)

 

 県職員に一律10万円の給付金を寄付させて、「コロナ対策として活用する」と発言して批判を集め、撤回した湯崎氏。しかし意外にも、政策を支持する声が多かった。

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