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石破茂の「閣僚名簿」安倍以外の挙国一致内閣を目指す
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.06.05 06:00 最終更新日:2020.06.05 06:00
内閣支持率が急降下する安倍政権。党内で干され続けてきた石破茂氏への “待望論” が、徐々に膨らみ始めている。
「黒川(弘務)前東京高検検事長の定年延長問題などで、政権批判を続けてきた石破氏を推す声が、自民党内に広がり始めてきた」(政治ジャーナリスト)
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そこで本誌は、石破氏をよく知る政治ジャーナリストやベテラン政治部記者、石破派所属議員などを取材。情報を総合すると、石破氏は、「安倍色の強い議員以外の挙国一致内閣」という「閣僚名簿」を胸に秘めているようなのだ。
「二階氏・菅氏が、“選挙の顔” として石破氏を担ぐ。石破氏も、両氏を政権の中核として処遇し、官邸・党にグリップを利かせる。そして、次世代を担う人材を閣内で競わせる。
小泉純一郎元首相のように、派閥の論理を超えた “適材適所” の内閣を作るだろう」(ベテラン政治部記者)
野田聖子氏、河野太郎氏、小泉進次郎氏らに重責を担わせつつ、石破派の議員を多数起用するという。
「じつは石破派には、東大卒で官僚出身の、イキのいい政策通が多い。彼らが大臣を経験することで、官庁と対等に渡り合えるようになる」(前出・政治ジャーナリスト)
官房長官に田村憲久氏を、新型コロナウイルス担当兼防災担当相に赤澤亮正氏、経産相に齋藤健氏など、長年石破氏に仕えた議員たちが、政権の骨格を支える。一見すると隙がない「石破内閣」だが……。
「3月下旬、ベテラン議員をともなった二階氏と石破氏が会食しました。しかし、その直後に二階氏は、『なぜ、2人きりで飯を食おうと、石破は言ってこないんだ。派の議員も誘ってこない』とボヤいていました。
他派閥との交流が乏しいと、足元の党内からぐらつきかねません」(政治部デスク)
長期政権を狙うなら、前任者同様、“お友達” とのつき合いも忘れずに!? 次のページでは、「閣僚名簿」をご紹介しよう。