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トランプ大統領姪の暴露本に反響さまざま「地球で最悪の人間だ」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.07.15 17:10 最終更新日:2020.07.15 17:22
トランプ大統領の暴露本が相次ぎ出版され、世間を騒がせている。2017年の大統領就任以降、ホワイトハウスの内幕が明かされた本は、メジャーなものだけでも20冊を超えている。多くが大統領を批判した内容になっている。
大統領就任から半年後には、ジャーナリストが『バノン 悪魔の取引』を出版し、政権と極右との関係が暴露された。
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2019年に入ると、『恐怖の男』という本が、「元国防長官は大統領を『小学生並みの理解力』だと言った」などと明かしている。
暴露本で、もっとも話題を集めたのが、ジョン・ボルトン前大統領補佐官の回顧録で、大統領が「米軍駐留経費の負担を上げるよう、日本を脅せ」と発言した件や、「中国がアメリカの農産物を大量に買ってくれたら自分の選挙対策になる」と協力を依頼した話などが記されている。
そうしたなか、ついにトランプファミリーに属する、実の姪っこによる暴露本『Too Much and Never Enough(もう十分で、決して満たされない)』が7月14日に出版された。
すでにSNSには、「掘り下げた内容もあって読みごたえがある」「大統領は中身が壊れていて、地球上で最悪な人間だ」「著者はトランプにそっくり」などさまざまなコメントがあふれている。
アメリカ在住のライター・白戸京子さんがこう話す。
「この本は世界中からの期待が高く、出版日が2週間も前倒しされました。コロナ禍も手伝って、オーディオブックもよく売れているようです。
著者のメアリー・トランプ氏は臨床心理学の博士号を持っており、大統領に対して『何事にも満足せず、ナルシシスト気味』だとして、一度きちんとした検査を受けるべきだとしています」
本の内容として、SNSでも数多く取り上げられたのが、トランプ大統領の女性とのエピソードだ。
トランプ氏との会食はいつも女性の話ばかりで、女性を軽視し、陰口をたたくのは当たり前。特にデートを断った女性には厳しく、「マドンナのガムの噛み方がキライ」「フィギュアスケートの女王カタリナ・ヴィットはふくらはぎが太い」などと悪口を言っていたという。
「この本でいちばん驚く内容は、『大統領が大学受験で替え玉を使った』と書かれている点です。
このとき替え玉になったとされる男性はすでに亡くなっていますが、未亡人の元テニス選手は、夫は誠実な人間だったと疑惑を否定しています。もしこれが本当だったら犯罪なので、SNSでは、あまりおちょくった発言は見られません。
むしろ、関連する過去の記事が蒸し返されています。トランプ大統領は、小室圭さんが在籍しているニューヨークのフォーダム大学のOBですが、『昔の成績を公表するな』とホワイトハウスが圧力をかけた記事などが、再び注目を集めています」(白戸さん)
メアリー・トランプ氏は、「大統領は自分より優れている人が怖いから、そういうときに相手を攻撃する」と解説しており、もし再選するようなら、アメリカの民主主義にとって大惨事だと主張している。
11月3日の大統領選を前に、暴露合戦のような状況になっているが、はたしてトランプ大統領は再選できるだろうか?
写真提供:Peter Serling/Simon & Schuster/ZUMA Press/アフロ