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フォロワー1300万人…21歳のTikTokスター、電気を止められる
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.08.22 16:00 最終更新日:2022.12.07 18:51
ロサンゼルスに住むTikTokの人気スターが、連日パーティーを繰り返していた豪邸の電気を市によって止められた。
電気が使えなくなったのは、ブライス・ホールというTikTokフォロワーが1300万人の21歳。インスタグラムやユーチューブにも何百万ものフォロワーを抱えるSNSの人気者だ。
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仲間たちとパーティーを繰り広げる家はスウェイ・ハウスと呼ばれていた。スウェイとは「揺れる」という意味だが、転じて「かっこいい」として使われる。
ブライスは「パーティー・アニマル」と呼ばれる自身のオリジナルグッズも販売するほど人気があり、スウェイハウスも7月にハリウッド・ヒルズの豪邸に引っ越していた。
新型コロナが上陸し、各地で行動規制された5月には、友人と旅行に出かけ、出先のテキサスで薬物所持により逮捕される騒動を引き起こしたこともある。逮捕時に撮られる顔写真(マグショット)もまたSNSを賑わせた。
アメリカで成人とされ、合法的に飲酒もできるようになる21歳の誕生日パーティーは、スウェイハウスで特に盛大におこなわれ、その様子がネットでは大いに盛り上がった。近所から苦情を受けた警官たちがパーティーを解散させたのは早朝4時だったという。
ロサンゼルスは全米でもコロナの感染が深刻で、厳しいルールが敷かれているが、スウェイハウスはこのルールを完全に無視。 市長は「何回も警告したのに、この家は閑静な住宅街をナイトクラブに変えてしまった。目に余る違反で、地域住民を危険に陥れている」とコメントしている。
行動制限下でルールを無視するインフルエンサーは彼らだけではない。市は今後もこうした家には強硬手段を辞さない構えだ。
電気を止められたブライス・ホールはさすがに反省したようで、自身のブランドの売り上げを一部寄付すると8月20日と21日にツイートした。これに対して 「謝罪はしないのか?」「フォロワーが多いんだから模範を示せ」などの意見と、「素晴らしい行動だ」「才能があるんだから多めに見てやって」と擁護するコメントが入り混じっている。
お騒がせインフルエンサーに行政のお灸がどのくらい効くのかはわからないが、今回のニュースが各地で報道されたことで、さらに認知度が上がった彼のフォロワー数が減ることはなさそうだ。(取材・文/白戸京子)